モーニング娘。’23が28日、神奈川・横浜アリーナで秋ツアーの「モーニング娘。’23 コンサートツアー秋『Neverending Shine Show』SPECIAL」を開催し、安倍なつみらOGメンバー10人がゲスト出演した。

　ライブ中盤。OGのトップバッターで安倍が登場した。2015年12月に俳優の山崎育三郎と結婚し、3児の母となった42歳。ステージに立ったのは、18年1月、愛知県芸術劇場で開催『Hello！Project 20th Anniversary!! Hello！Project 2018 WINTER ～FULL SCORE～』以来、約5年10か月ぶりとなった。現役メンバーの北川莉央、岡村ほまれ、山崎愛生、櫻井梨央の4人をバックダンサーに従え、自身のソロ曲『トウモロコシと空と風』を披露。会場には「なっち」コールが響いた。続いて保田圭、矢口真里、石川梨華、辻希美、高橋愛、道重さゆみ、田中れいなの7人が『シャボン玉』で力強く躍動した。

　MCで、現リーダーの譜久村聖にステージの感想を聞かれた安倍は、横浜アリーナについて「25年前にグループのインディーズデビューシングル『愛の種』の握手会イベントを開催した場所です」と明かした。同イベントの歓客は「半分ぐらい埋まってるか埋まってないか」の程度だったといい、当時のマネジャーに「厳しいお言葉をいただき、私たちも悔しくて悔しくて、いっぱい泣いた」と振り返った。当時はメンバー同士で「いつか、横浜アリーナの会場をいっぱいにできるぐらいのアーティストになろうねって誓い合った」と言い、「25年たった今、こんなたくさんのファンのみなさんに、モーニング娘。がいまだに愛してもらえるアーティストになっていることに、すごく胸が熱くなる」と感謝した。

　パフォーマンスへ戻り、OGと現役メンバーが力を合わせて、モーニング娘。さくら組の『晴れ 雨 のち スキ』、モーニング娘。おとめ組の『愛の園～Touch My Heart!～』『そうだ!We’re ALIVE』を3曲続けて披露した。メンバーが感想を伝え、佐藤優樹と海外留学から帰国した森戸知沙希は現役メンバーとともに『青春Night』『Teenage Solution』で躍動。道重と譜久村の2人による『好きだな君が』では歴代リーダー同士のコンビネーションを見せ、現役メンバーと高橋、田中ら5人のOGによる『彼と一緒にお店がしたい！』では、メンバーが客席を温かく見つめた。

　そして、OGと現役メンバーによるパフォーマンスのラスト曲『LOVEマシーン』では、参加メンバー総勢24人で客席間の通路を練り歩き、曲に合わせて揺れ動くファンとの一体感を高めていた。

　同ツアーは、9月の神奈川公演からスタートし、この日の特別公演を迎えた。2日間にわたる同公演の初日は約1万2000人を動員し、全32曲が披露された。リーダーの譜久村は29日の公演を最後にグループおよびハロー！プロジェクトを卒業する。