【どうする家康】鈴木杏が初役に「緊張感」も…現場で感じる安心の要因は「松本潤さんの力」
NHKは27日、松本潤が主人公・徳川家康を演じる大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)に、俳優の鈴木杏が初役で出演すると発表した。初は浅井3姉妹の次女。秀吉(ムロツヨシ)の庇護下で育てられ、豊臣家臣では家康と親交がある京極高次の妻となる人物。茶々(北川景子)の生き様や葛藤を間近で見てきたため、姉には格別の思いがある。大坂の陣では豊臣方の代表として、徳川との和睦交渉に臨む。鈴木は2015年の『花燃ゆ』以来、2回目の大河ドラマ出演となる。
徳川と豊臣の橋渡し託された茶々の妹
NHKは27日、松本潤が主人公・徳川家康を演じる大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)に、俳優の鈴木杏が初役で出演すると発表した。初は浅井3姉妹の次女。秀吉(ムロツヨシ)の庇護下で育てられ、豊臣家臣では家康と親交がある京極高次の妻となる人物。茶々(北川景子)の生き様や葛藤を間近で見てきたため、姉には格別の思いがある。大坂の陣では豊臣方の代表として、徳川との和睦交渉に臨む。鈴木は2015年の『花燃ゆ』以来、2回目の大河ドラマ出演となる。
鈴木は出演のオファーを受けた際の心境をコメント。
「本当にびっくりしました。まさか自分に白羽の矢が立つと思っていなかったので…。しかも初は、物語の本当に最後の最後、クライマックスの大事なところを担う役。急に超重要な役目を負わされる緊張感は、本物の初さんとリンクしているんじゃないかな、と思いました」
演じる人物の印象はどうか。
「ちょっと引いたところから物事を見て、全体像でとらえているような、冷静さと客観性がある方だと思っています。一方で、とても大きな、慈愛のようなものも持っている印象があって。初は豊臣方の使者として大坂の陣の和睦交渉を任されますが、徳川が勝とうと、豊臣が勝とうと、どちらにしても初は板挟みではあるんですよね。どう転んでも大切な誰かを失うし、誰かが傷つく…そんな中で、それでも平和や、平和に続く道を見つめているのかなと感じています」
演じる上で、気を付けた点、表現したいと思ったことはどんなことか。
「初は、姉の茶々や妹の江とはまた違った人生の歩み方をしていて、争いの渦中にいるわけではありません。だからこそ和睦の場に駆り出されたのでしょうし、その立場だからこその『どっしり感』や、『静』の強さみたいなものが表現できたらなと思いました。それに、最終的に今回の初は、祈る人だと思うんです。家康はもちろん、茶々も秀頼も、千姫も江も、それぞれ見ている未来は違います。でも、たとえどの道を進んでも、そこには平和があってほしいと祈る。その姿勢を、初を演じるうえで大事にしたいと思いました」
大河への出演は8年ぶり。久々の大河の現場で感じたことも紹介。
「すごくチームワークができ上がっていて、安心できる現場です。その安定感は、やっぱり、主演の松本潤さんの力によるところが大きいんだろうなと思いながら、現場の空気を感じていました」
松本潤との共演は、2001年のドラマ『金田一少年の事件簿』、06年舞台『白夜の女騎士 ワルキューレ』以来、3度目。久々の共演の感想は。
「思えば、最初に会ったとき私は14歳で、松本さんが17、18歳だったんですよね。共通の友人がいるので、たまにプライベートでも会う機会もありますが、だんだん再会するとホッとする人になってきました(笑)。今回の共演では、本当に頼もしさしかないです。かっこいいな、すごいな、と。どんどん器が大きくなられている気がします。パフォーマーとしてだけでなく、現場を引っ張っていくチームリーダーとしての力もあり、全体を見ている方だなと、あらためて感じました」