『HUNTER×HUNTER』最終回候補は3種類 作者がボツパターン公開でネット衝撃「泣きそう」
人気漫画『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博氏が21日、テレビ朝日系『イワクラと吉住の番組』でアンケートに回答した。その中で最終回の内容に言及し、ファンに衝撃を与えている。
櫻坂46ファンであることでも知られている冨樫氏
人気漫画『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博氏が21日、テレビ朝日系『イワクラと吉住の番組』でアンケートに回答した。その中で最終回の内容に言及し、ファンに衝撃を与えている。
同番組では、前回放送(14日)から冨樫氏がファンだというアイドルグループ・櫻坂46の元メンバー・関有美子の手紙に冨樫氏が答える企画を放送。冨樫氏の裏話が多く、『HUNTER×HUNTER』ファンはネット上で盛り上がりを見せていた。
『HUNTER×HUNTER』は、1998年から「週刊少年ジャンプ」で連載中で、これまでに2度テレビアニメ化されている人気作品。ファンの多い作品でもあるが、連載当初から冨樫氏の体調不良などを理由に休載が多いことでも有名で、現在も休載中。連載再開が待ち望まれている。
冨樫氏は、櫻坂46ファンであることでも知られており、8月には『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博)×『Start over!』(櫻坂46)による漫画原画と楽曲のコラボミュージックビデオが公開されていた。
この日の放送では、関の手紙に冨樫氏が手紙で返答した内容を紹介。最も気になる最終回の話題について、関の最後の質問「結末は決まっていますか」で始まった。
同放送内で「全世界に衝撃」と銘打ったこの質問に対して冨樫氏は「大まかにはA、B、C、3パターンの終わり方を用意しています。読者の反応を、賛否の比率で想定したときにAは賛が8否が2(中略)Bは賛否が拮抗し、Cは賛が1否が9くらいではないかと予想しています。否が圧倒的なCをなぜ残しているかというとそれが一番私の好みだからです。ただ基本的にはこの3パターンのどれも選ばずに済むくらい面白い結末を考えつくのが理想であり目標です」と答え、既に3パターン用意されていることを「告白」した。
さらに冨樫氏は「参考までに3つの候補から漏れたDパターンを開示しておきますので、未完のまま私が死んだらこれが結末だったという事で御容赦いただけますと幸いです」と続け、番組内でまさかの「4パターン目」を明かした。
「池のほとりで釣り竿を握り微動だにしない少女。突然竿が大きくなり、少女が叫ぶ。彼女の名前はギン。ギン『来た来た来たァァ!!』池の主を担ぎ、得意げにギンはひとりの女性の前に立ち言い放つ。ギン『約束通り主を釣ったよ!!お母さん!!』(中略)『これでもう二度と私にハンターになれとか言わないでよ…!』(中略)母親『(父親に対して)まったくあなたもギンもなんでそんなに…。ってそりゃミト大ばぁばとノウコばばの血筋よね…』どうやらミトとノウコが血縁関係にない事を女性は知らないらしい。(中略)母親『でも!ゴンじいは有名なハンターだったんだし…!あの娘だっていつかはきっと島を』」
その内容は、コミックス1巻1話のはじまりのシーンを彷彿(ほうふつ)とさせる描写から展開されていた。しかし、少女・ギンはどうやらハンターにはなりたくはないようだ。さらに、主人公・ゴンを「じい」ミトを「大ばぁば」としていることから、ゴンの世代の2代後の話なのだと想像できる。
冨樫氏は続けた。
「場面が変わり、ミトの頃から続くお店。主は綺麗にさばかれ全ての部位が下ごしらえされている。作業をしながらギンの独白。ギン『お母さんわかっていない……。じいがハンター時代の思い出を楽しそうに話す時、大ばぁばがさり気なく席を外している事。ノウコばばの相槌が全て誰かからの伝聞で、ばばがじじのそばにいられなかった寂しさを控えめに滲ませている事。』(中略)ギン『私はまっぴらだ!!誰かの帰りを何ヶ月も何年も心が締め付けられる想いをしながら待つのも!!自分が誰かを待たせるのも!!』(中略、ここで山菜をとってきてご機嫌な小太りの少年が現れる)ギン『私はずっと…ずっと一緒にいたい人と。ずっと一緒にいる!!』
(中略)大空を鳥が舞う。鳥の下にはどこかの街。さまざまな人びと。誰かの息子、誰かの娘、誰かの孫が色々な場所で暮らし、誰かと笑顔を交している。それはあのキャラの子供や、あのキャラの孫かもしれない。鳥が空の彼方へ飛び去る。それを見送っている誰かの後ろ姿。完」
ゴンとは違った思いを持つギンや、キャラの子孫が描かれることが期待される内容となった。番組内では、お笑い芸人の吉住が「毎回いろいろなパターンを作って最善の策を選択しているのだろう。だから世界中から支持されているのかもしれない」と感想を述べ、共演者の共感を得ていた。
この放送を受けて、ネット上では「泣きそうだった。冒険は続いてもそうでなくても、物語はそれぞれの心の中にある」「小太りの少年は誰だろう」などと、ボツになったDパターンでありながら感銘を受けた人や、人物予想する声が多く見られた。また、「冨樫先生の筆が進むのを切に願います」と復活に期待する声も多くあがった。