NEWSの増田貴久が約2年半ぶりの舞台主演を務めることが19日に発表された。ミュージカル『20世紀号に乗って』が2024年3月12日から31日まで東京・東急シアターオーブ、4月5日から10日まで大阪・オリックス劇場にて上演される。

　原作は、1932年にチャールズ・ブルース・ミルホランド氏が書き下ろした戯曲で、34年にはアメリカで映画化されたもの。さらに原作と映画をもとに78年にはベティ・カムデン氏、アドルフ・グリーン氏による脚本、サイ・コールマン氏による音楽で、ブロードウェイでミュージカル化。トニー賞5部門を制覇した。その後、初演以来40年ぶりに2015年にリバイバル上演され、トニー賞のリバイバル作品賞にノミネートされるなど、ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔ともいえる名作だ。

　日本では1990年に初演、2019年には宝塚歌劇団でも上演された作品で、この度5年ぶりの日本での上演となる。演出を務めるのは、ダンサーとしてキャリアをスタートさせ、現在は振付家・演出家として舞台・テレビ・ファッション・映画の各分野で活躍するクリス・ベイリー氏。日本には、05年の『タップドッグス』でダンサーとして数回来日し、10年の『キャンディード』に演出補として参加。その後20、21年には『ハウ・トゥー・サクシード』の演出・振付を手掛け、コメディーミュージカルの決定版といわれる同作を新演出で鮮やかによみがえらせた。

　主役、オスカー・ジャフィを演じるのは、増田。海外ミュージカル初挑戦となった『ハウ・トゥー・サクシード』では、抜群の歌唱力と表情豊かなダンスを十二分に魅せ、大好評を博し、演出を手掛けたクリス氏に「一生懸命でまじめに取り組む方。ユーモアのセンスたっぷりにキャストを引っ張ってくださり、優雅に座長を務めている」と絶賛されていた。

　共演には、ヒロインのリリー・ガーランド役に珠城りょう、オリバー・ウェッブ役に小野田龍之介、オーエン・オマリー役に上川一哉、ブルース・グラニット役に渡辺大輔、レティシア・プリムローズ役に戸田恵子と、手練れの実力派たちが集結する。

　増田は「『ハウ・トゥー・サクシード』のチームとまたご一緒できると聞いて、作品名を聞く前から『やりたい！』と即答してしまいました（笑）。前回がとても楽しかったので今からワクワクしています」と期待を寄せた。

　そして、「クリスとは『ハウ・トゥー・サクシード』で2回ご一緒して以来となります。前回演出の中で、ある曲の振付を実際に自分で踊って見せてくださったことがあって、見ていたキャストもスタッフもスタンディングオベーションするくらい素晴らしかったことがすごく印象に残っています。かわいらしくてかっこよくて、そんなクリスに少しでも近づきたいと、実演してくださったところを撮影して何度も見返していたことも思い出します」と過去の“共演”を回顧。

「この作品は、すごく長い間愛され続けていてこれまでにたくさんの方が演じてきた作品だと思います。作品の元々のファンの方にも、今回初めて観てくださる方にも、いつの時代も変わらず大切なこと、忘れてはいけないことを守りながら今の『20世紀号に乗って』を届けたいですし、この作品はコメディなので、何も考えず笑って、楽しい時間を過ごしてもらいたいです。ぜひ劇場に笑いに来てください！　お待ちしています」と呼びかけた。