テレビ朝日の旧ジャニーズ問題検証番組、世帯視聴率2.0% 同時間帯トップは『サンジャポ』10.5%

テレビ朝日が12日に放送した特別番組『テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証』(午前10~11時)の平均世帯視聴率(関東地区)は、2.0%だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。前4週平均は3.7%で1.7ポイントのダウン。個人平均視聴率は1.0%で、前4週平均の2.1%から1.1ポイントのダウンとなった。同時間帯の平均世帯視聴率ではTBS系『サンデー・ジャポン』(午前10~11時23分)が10.5%でトップだった。

テレビ朝日【写真:ENCOUNT編集部】
テレビ朝日【写真:ENCOUNT編集部】

局員、OBの証言を基に放送 「忖度はあった」は7人

 テレビ朝日が12日に放送した特別番組『テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証』(午前10~11時)の平均世帯視聴率(関東地区)は、2.0%だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。前4週平均は3.7%で1.7ポイントのダウン。個人平均視聴率は1.0%で、前4週平均の2.1%から1.1ポイントのダウンとなった。同時間帯の平均世帯視聴率ではTBS系『サンデー・ジャポン』(午前10~11時23分)が10.5%でトップだった。

『テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証』は、局員、OBの計103人からの証言を基に旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)との関係性を検証。同事務所の故ジャニーズ喜多川元社長をめぐる性加害問題を今春まで取り上げなかった理由などを示した。

「ジャニーズ事務所に忖度(そんたく)はあったか」については、奥川晃弘コンテンツ編成局長が登場して説明。編成、制作現場の声を紹介した上で、「ジャニーズタレントのキャスティングに関して、7名が『忖度はあった』と回答しました。テレビ朝日は後発局ということもあり、キャスティングを強化したいという背景の中、旧ジャニーズ事務所のキャスティングは社の戦略として、上層部や編成幹部が動くことが多くなりました。評価は分かれると思いますが、テレビ朝日の社内においては、旧ジャニーズ事務所が神経を使う事務所である。そういう雰囲気が醸成されていたということです。それが一部の局員が『忖度があった』と言う理由の1つだと思います」などの見解を示した。

 その後、西新常務取締役(コンテンツ編成局担当)が登場し、社内で旧ジャニーズ事務所に気を使う空気が出てきた理由については「旧ジャニーズ事務所が近年、非常に大きくなり、会社マターとして編成や制作の幹部が直接交渉に動くことが多く、忖度という空気が徐々に醸成されたものだと思われます」と説明。続けて「我々のエンターテインメントの空気が報道局にも影響を与えていたとするならば、それは猛省すべきことだと考えております」などとコメントした。

 テレビ各局では、NHK『クローズアップ現代』を皮切りに旧ジャニーズ事務所との関係性を検証する番組を放送。民放では日本テレビ、TBS系『報道特集』、フジテレビが社内調査し、「忖度があった」とする社員の証言などを伝えている。最近ではテレビ東京が10月26日に検証番組『ジャニー喜多川氏の性加害問題~検証報告と今後の対応について~』を放送した。大トリでの放送となったテレビ朝日は、長期に渡って多くの所属タレントを起用。音楽番組『ミュージックステーション』については、同事務所の所属タレントと競合するグループの出演が少ないことが指摘されていたが、同番組に特定した担当者の証言、局としての見解はなかった。

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