映画『ゴジラ-1.0』ハリウッドでスタンディングオベーション 神木隆之介&山崎監督も興奮
映画『ゴジラ-1.0』が現地時間10日、映画の都・米ハリウッドで北米プレミアを開催した。主演の神木隆之介、監督を務めた山崎貴が現地へ駆けつけた。
12月1日には北米での公開を控えている本作
映画『ゴジラ-1.0』が現地時間10日、映画の都・米ハリウッドで北米プレミアを開催した。主演の神木隆之介、監督を務めた山崎貴が現地へ駆けつけた。
1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。そのゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作『ゴジラ-1.0』が3日、“ゴジラの日”に公開を迎えた。公開からの3日間で『シン・ゴジラ』の記録を超える観客動員数64万人、興行収入10.4億円を突破し特大ヒットスタートとなった。
そんな日本で大ヒット公開中の本作は12月1日には北米での公開を控えている。邦画では異例となる1500スクリーン以上での上映が決定しており、日本での公開日と同日に解禁となった北米版予告映像は1週間で既に500万回再生を超え、現地のファンから「このゴジラのビジュアルは最高だ!」、「楽しみで待ちきれない!」といった声であふれており、早くも北米でゴジラ熱が高まっている。
そんな世界中で大注目の本作が、このたび、誰もが知る映画の都・ハリウッドで『ゴジラ-1.0』(英題:Godzilla Minus One)北米プレミアを、現地時間10日に開催した。主演の神木、監督を務めた山崎貴氏が現地へ駆けつけた。日本製作の「ゴジラ」がハリウッドでプレミアイベントを実施するのは『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来19年ぶり、2度目となった。
神木と山崎監督は、現地であるロサンゼルス市内・ハリウッドに到着すると、イベントに先んじて、ハリウッドサインやウォーク・オブ・フェイムなどの観光名所を訪問。映画の本場、ハリウッドの地に降り立ち、山崎監督は「ゴジラで来れたのはすごくうれしい。スター中のスターであり、日本が世界に誇るゴジラと一緒に来れたのが非常に心強いです」とうれしそうに語った。そして神木は「ロサンゼルス……、ハリウッド……、テレビの中でしか見たことの無かったので、ドキドキしています。監督と一緒に来られてうれしいです!」と喜んだ。
イベント会場となるのは、長い歴史を持ち、ハリウッドで最も有名な劇場の一つであるDGAシアター。映画ファンのみならず、ハリウッドセレブたちをゲストに招いての特別な上映会となった。会場の前にはレッドカーペットが敷かれ、その周りには200人以上の熱狂的なファンが集結。レッドカーペット上には『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の監督を務めたマイケル・ドハティ氏や、俳優のセス・グリーンら、次々とハリウッドのセレブが登場。そして神木と山崎監督が登場すると、ファンから大きな歓声が送られた。
上映前の舞台あいさつで神木と山崎監督は英語であいさつ。神木は「You’re the very first audience to see the film outside of Japan! Please enjoy GODZILLA MINUS ONE.(日本以外で、皆さんがこの映画を見る最初の観客です! 『ゴジラ-1.0』を楽しんでください!)」と話、。山崎監督も「I’m very happy to finally bring the TOHO GODZILLAto the US!(ようやく『東宝ゴジラ』をアメリカの皆さんに届けられてとてもうれしいです!)」と呼びかけた。
本編終了直後には、ゴジラの咆哮にも負けないほどの大歓声と、神木と山崎監督への惜しみない拍手が送られ、会場の全員が立ち上がり、熱いスタンディングオベーションが巻き起こった。
上映後にはMCと現地の観客からのQ&Aが実施され、賛辞とともにさまざまな質問が飛び交った。イベント終了後には、神木と山崎監督のところに多くのファンやセレブが声をかけ、マイケル・ドハティ監督は「アメージング! すばらしかった!」と語り、俳優のセス・グリーンも「感情がいろいろこもっている映画で、とても感動しました」と絶賛の言葉を伝えていた。
イベントについて、神木は「ゴジラが出てくるたびに拍手と声援が上がり、『ゴジラ』は世界で愛されていると分かっていたけど、そのレベルがはるかに上でした! 一緒に観ていて実感しました」と語り、山崎監督は「ずっとアメリカのお客さんに自分の作品を観てもらいたいという夢を持っていました。その夢がゴジラでかなってすごくうれしい。ゴジラを作りたいという夢と合わせて、2つの夢が同時にかないました」と喜んだ。
ゴジラ人気に神木隆之介もびっくり「舐めてました(笑)」
上映後の行われたQ&Aは下記の通り。
――この劇場でアメリカの観客の皆さんと初めて見た感想はいかがでしたか。
山崎監督「最高でした。感無量です。ここまでオープンに素晴らしい反応をしてくださるので、うれしいなぁと思いました」
神木「拍手をいただいたとき、泣きそうなくらい感動しました。そして、みなさんがゴジラを愛してくれてるということが崇拝をしているんだなということが分かりました。舐めてました(笑)」
――『ゴジラ-1.0』はアメリカでも前売りチケットがとても売れていますが、観た人にどのようなことを伝えたいですか。
山崎監督「日本が苦しいときにゴジラが現れる、ひどいことを考えるやつだと言われるんですけど(笑)、苦しい時に民間が立ち上がる姿を見て、勇気をもらってくれるといいなぁと思いました」
神木「『ゴジラ』そのものを楽しんでいただきたい気持ちはもちろんありますが、人間として、『生きたい』、『生きていて欲しい』という気持ちは、人間全員が同じように思っていること、そしてそれが一番大事だということを感じて欲しいです」
――(観客からの質問)すごくすてきな映画をありがとうございました。「ゴジラ」は70年もの間でいろいろなバリエーションで登場してきましたけど、今の2023年の人たちはこの恐いゴジラに慣れていないかもと思いました。今回のゴジラのデザインについて話してください。
山崎監督「かわいらしかったり、怖かったり、味方になったり、敵になったり、ゴジラはいろんな姿をしてきましたが、いまの時代につくるにあたって、僕は恐ろしいゴジラを作りたかったんです。僕は初代『ゴジラ』がすごく恐ろしかったので、僕も自分が初めて作る『ゴジラ』は恐ろしくしたいなと思いました。でもかわいらしいゴジラも好きです(笑)」