綾野剛&柄本佑、映画公開初日の恵みの雨に感謝「映画の神様がついてくれている」
俳優の綾野剛が11日、都内で行われた映画『花腐し』公開記念舞台あいさつに登壇。共演した柄本佑、さとうほなみ、公開初日を迎えた心境を語った。
映画監督役の演技は荒井晴彦監督を参考
俳優の綾野剛が11日、都内で行われた映画『花腐し』公開記念舞台あいさつに登壇。共演した柄本佑、さとうほなみ、公開初日を迎えた心境を語った。
荒井晴彦監督が『火口のふたり』に続く自身4作目の監督作として選んだ同作品は、芥川賞受賞の小説家・松浦寿輝氏による同名小説に「ピンク映画へのレクイエム」という荒井監督ならではのモチーフを取り込み、原作の「超訳」に挑んだ意欲作。切なくも純粋な愛の物語となっており、主演の綾野は、ピンク映画業界に生きる栩谷を演じた。
綾野は、公開初日となった10日に雨が降っていたことを振り返り「この作品を迎え入れてくれているような恵みの雨だと思いました。感慨深いです」とコメント。「みなさんにこの作品がどう受け止めていただけるのか、届いていくのか、大切にしている思いでして、みなさんに見ていただいたことによって、この作品が育っていく。そのことがうれしくて仕方がないです」と思いを明かした。
柄本も公開初日の雨に感謝し、「いい映画ってそういうのが味方してくれたりすると思っている。この作品はいろいろな味方がついてくれて、映画の神様がついてくれているんじゃないか」と話し笑顔。さとうは「同じことを思っていた。今日も外出たら、ちょっと雨が降っていて、今日も迎え入れてくれるんだと思いました」と心境を語った。
映画監督であり脚本家という役柄を演じた綾野は、荒井監督を模した点があったことを明かし、「間とか、初速の遅さとか、鼻をすする仕草、そういうところはムードがあって色っぽいなと思っていた」と告白。「目の前にいる映画人のみなさんを見ることが、一番説得力があると思った。なので、荒井監督をずっと観察していました」と役作りのエピソードを明かした。