アイドルグループ・AKB48の田口愛佳と行天優莉奈が8日、都内のシアター1010で行われた舞台『オッドタクシー 金剛石（ダイヤモンド）は傷つかない』ゲネプロ取材会に登壇。乃木坂46メンバーとの共演、稽古場でのエピソードを披露した。

　本作は、2021年にアニメ化され大きな反響を呼んだ『オッドタクシー』に登場したアイドルグループ・ミステリーキッス結成までの前日譚が描かれた舞台。田口が同グループのメンバーで自分に自信がなく控えめな市村しほ、行天は同グループに所属する天性の才能を持つ三矢ユキ役を演じる。また、乃木坂46の伊藤理々杏が誰もが認める圧倒的な可愛さと底知れぬ野心を持つセンター・二階堂ルイ役、佐藤璃果が自分の欲求に正直で無邪気な性格の和田垣さくら役で出演する。

　メインキャストで舞台に出演するのが初めての田口は、「今日を迎えるにあたって緊張はしているのですが、メインキャストはこの期間で信じられないくらい仲良くなったと思うんです」とコメント。ミステリーキッスはメンバー同士が不仲なシーンもあるため、「本番では、この仲の良さが出ないように頑張りつつ、カンパニーの温かさが伝わればいいなと思っています」と思いを明かした。

　行天は「現役アイドルがアイドル役を演じる不思議な感じで、私自身も楽しみな感情もあります」とにっこり。演じる三矢ユキについては、「何でもできちゃう、ダンスも上手くてカリスマ性がある役。私は自分に自信が無いタイプで、ファンの方にもネガティブで心配されるくらい。反対の役ということで、カリスマ性どっから出そうかな？ってなったくらいです」と解説した。

　公式ライバルである乃木坂46との共演となり、稽古場での様子を聞かれた行天は、「最初の方の稽古は、初めましてでぎこちなかった。稽古に参加できないこともお互い多くて、誰かが欠けていて、なかなか全員揃わなかった」と説明。「通し稽古くらいから仲良くなれて、横並びに座ってずっとしゃべっていました。たわいもないことで盛り上がって、アイドルという共通点あるので、いろいろ話したりしました」と仲の良さをアピールした。

　上演へ向けては行天が「1回1回大切にみなさんを楽しませることができたらいいなと思っています。声も出してOKなので、一緒に盛り上げていただけたらうれしいなと思います」とアピール。田口は「配信もあるので画面上からも、たくさんの刺激を与えれるような舞台になったらいいなと思っています」と話し、ミニライブについても「本当に歌詞が良いので、これを通してミステリーキッスの魅力にも気づいてもらえたらうれしいです。最後まで走り抜けられるように頑張ります」と意気込みを語った。

　今作は、8日から12日まで東京のシアター1010、25日と26日に神奈川県の海老名市文化会館で上演される。