大木亜希子、SDN48卒業後にどん底「残高3万円だった」 姉から20万円の借金「この間返し終わった」

元SDN48で作家の大木亜希子が4日、都内で行われた映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の公開記念舞台あいさつに登壇した。映画化にいたるまでの悩みや苦労などを明かした。

舞台あいさつに参加した作者の大木亜希子【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに参加した作者の大木亜希子【写真:ENCOUNT編集部】

井浦新の絶賛に涙「ありがとうございます…!」

 元SDN48で作家の大木亜希子が4日、都内で行われた映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の公開記念舞台あいさつに登壇した。映画化にいたるまでの悩みや苦労などを明かした。

 同作は、大木が自身の体験をもとに執筆した同名小説の実写化作品。人生に行き詰まった元アイドルの安希子(深川麻衣)が、ひょんなことから赤の他人のおっさん・ササポン(井浦新)とルームシェアすることになる……というストーリーが展開される。

 大木は、劇中に登場する安希子が「残高10万円」というキャラクター設定だが、「実際は、私の貯金残高は3万円だった」と告白。「それを、実の姉がふびんに思って20万円貸してくれて、月々3千円ずつ返却して、この間返し終わったところです」と報告。次いで「皆さんのおかげで復活できました」と感謝し、「お金もつらいけど、そういうときって心も焦りや孤独がある。今は元気」とほほ笑んだ。

 今回の映画化は「うれしい奇跡が起きた」と表現。当時の苦労を振り返り、「この世界は自分にとって優しくないんだとすさんでました。ただ覚悟を決めて本を書きまして。書いて出版してすぐ話題になりました」と説明。一方で、「一つ男女が屋根の下に住むということで、面白おかしい切り取られ方をしてしまうこともありました。そういうときに私と、この物語を作ってくれた編集担当者と2人だけでこの世界と戦っている気がしていました」と回顧した。「でも、そう考えたときに自我や、『この本で有名になりたい』という気持ちを捨て去った後に映画化の話が来た。主演の深川さんは、お芝居を拝見したとき、他人には思えませんでした。自分の分身を、双子の片割れを見ている気分でした」と話した。

 そんな大木について井浦は「すべてがちゃんとしてる」と評価。「ちゃんとしていることってどこから生まれてきたんだろう、と思ったとき、台本を見て、作品を見たときに、こういう経験を経て、人にコミットする具合だとか話し方だとか、礼節とか、ちゃんとしている。いつも話すたびに『この人ちゃんとしてるな~!』と思う」と語り、さらに「何よりも人として、仕事を超えて、人としてすばらしい」とべた褒め。隣で聞いていた大木は「ありがとうございます……!」と涙をこぼした。

 舞台あいさつには、主演の深川、松浦りょう、柳ゆり菜、穐山茉由(あきやま・まゆ)監督も出席した。

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