俳優の安田顕が2日、都内で行われたDMM TVオリジナルドラマ『EVOL（イーヴォー）～しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。～』（11月3日より独占配信）の完成披露試写会に、トリプル主演の青木柚、伊礼姫奈、服部樹咲、メガホンをとった山岸聖太監督、原作者のカネコアツシ氏、応援ゲストのくっきー！（野性爆弾）とともに出席した。

　漫画家・イラストレーターのカネコアツシによるコミック「EVOL（イーヴォー）」を実写ドラマした本作。世界に絶望して自殺を図り、病院で目覚めると、ヒーローと呼ばれる“正義の味方”しか持ち得ないはずの不思議な「異能力」が宿っていた3人の少年少女が、自分たちを拒絶した世界の破壊をもくろんで暗躍する姿を描く。“指で小さな穴を開ける能力”を持つことになった児玉ノゾミ役を青木が、“手のひらから火を出す能力”を持つ土屋アカリ役を伊礼が、“5cmだけ空を飛ぶ能力”を持つ新山サクラ役を服部がそれぞれ演じる。

　ヒーローがいる街の市長役を演じる安田は、演じる上で意識したことを聞かれると「原作を拝読させていただいて、すごく魅力的な市長だったんですけど、現場に行ってあの髪型をしたときに、なんとなく“こんな風にやってみようかな”って思ってただやってみただけ。それを監督が気に入ってくれて」と明かして笑いを誘い、「臭い物に蓋をする作品も好きなんですけど、臭いものの蓋を開けちゃった作品っていうか、全員が屈折してるし、真っ白な人も真っ黒な人もいなくて、クセのあるほうが世界観にマッチするのかなと思ってやってみました」と打ち明けた。

　また、安田は“市長”役だったが、劇中では役名をもらったそうで「役名があるとないとじゃ違うものなんですよ。僕はずっと『市長！　市長！』って言われていて、役名としたらAとかBみたいなもんじゃないですか。でも監督はちゃんと役名を考えてくださって」と感謝しつつ、「今となってはその役名は忘れちゃいましたけど」と告白して会場を沸かせた。

　これに山岸監督は「田尻です」と教えたが、安田は「でもエンドロールは“市長”でしたよね」と指摘し、「なんとか記者会見のところ（シーン）で、切られてましたけど『どうも、市長の田尻です』って言ったんですけどね。うれしかったですね、役名をもらえて」と声を弾ませた。