数年間も主人公が登場しない作品も…主人公なのに影が薄すぎるキャラ3選
物語の中心的人物である主人公は作中で欠かせない大きな存在だ。しかし、作品によっては登場回数が少なく、あまり目立たない主人公がいる。そこで今回は「主人公なのに影が薄いキャラ」を紹介しよう。
主人公の影が薄くても作品としては面白い
物語の中心的人物である主人公は作中で欠かせない大きな存在だ。しかし、作品によっては登場回数が少なく、あまり目立たない主人公がいる。そこで今回は「主人公なのに影が薄いキャラ」を紹介しよう。
最初に紹介するのは、大人気バスケ漫画『黒子のバスケ』(作:藤巻忠俊)の主人公・黒子テツヤだ。身長・体重・運動能力は全て平均以下であるものの、バスケでは「影が薄い」ことを武器に大活躍している。試合中では「相手に視認されずにコートを動く」「相手に気づかれずにパスする」といった特技を生かし、彼の所属する誠凛高校バスケ部では欠かせない存在になっている。
とはいえ、バスケを離れたら普通の高校生。無表情で自己主張も少なく、存在を認識されないこともしばしば。同じバスケ漫画の主人公でも、『SLAM DUNK』(作:井上雄彦)の桜木花道と比べれば対極の存在だ。「影の薄い主人公」の代表的存在といえるだろう。
次に紹介する人物は、休載が続いても人気が衰えない冒険ファンタジー漫画『HUNTER×HUNTER』(作:冨樫義博)の主人公であるゴン=フリークスだ。同作は別キャラが主人公級の活躍をする場面も多く、度重なる休載もあいまって数年間ゴンが登場していないときもある。
ゴンが最後に登場したのは、2016年発売のコミックス33巻だ。22年には最新刊となる37巻が発売されたが、数年たってもいまだに現れる気配はない。とはいえ、ゴンが年単位で登場しなくても面白いのが同作の魅力だ。最新話ではゴンの仲間であるクラピカが主人公級の活躍をしているが、ゴンが再び作品に登場することにも期待したい。
最後に紹介するのは、00年から06年まで週刊少年マガジン(講談社)で連載されていたギャグ漫画『魁!!クロマティ高校』(作:野中英次)の主人公である神山高志だ。彼は真面目な優等生なのだが、ふとしたきっかけで不良学生が集う「クロマティ高校」に入学してしまうところから物語が始まる。連載当初は主人公らしく登場回数も多かったのだが、徐々に個性あふれるキャラたちに押されぎみになってしまう。
同作では、見た目はロボットなのに男らしい性格を持つメカ沢新一、ゴリラなのになぜか高校に通うゴリラ、国籍・年齢などすべて不詳、そもそも高校生なのかもあやしいフレディなどが登場する。人間ならまだしも、動物やロボットが生徒として高校に通っているのがこの学校のすごいところ。こんな高校に通う主人公もだいぶ変わっているとは思うが、これだけのキャラに囲まれてしまったら影が薄くなるのも仕方ないのかもしれない。
主人公の影が薄くても人気を博している名作たち。あなたは、影の薄い主人公といえば誰を思い浮かべるだろうか?