【ブギウギ】升毅、役作りは「自分だったらの反対」 演じる大熊は自分と真逆の人物
俳優・升毅が22日までに、梅丸の社長・大熊熊五郎を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)について、作品に出演が決まった時の気持ちや演じる役への思い、印象的なシーンなどをコメントした。作品は大阪の下町の銭湯の看板娘として育ったヒロイン・スズ子(趣里)が、やがて歌の才能を発揮し、戦後のスターとなっていく半生を描く。戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルとしたフィクション。
日本随一の興行会社・梅丸の社長・大熊熊五郎役
俳優・升毅が22日までに、梅丸の社長・大熊熊五郎を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)について、作品に出演が決まった時の気持ちや演じる役への思い、印象的なシーンなどをコメントした。作品は大阪の下町の銭湯の看板娘として育ったヒロイン・スズ子(趣里)が、やがて歌の才能を発揮し、戦後のスターとなっていく半生を描く。戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルとしたフィクション。
まずは出演が決まったときの気持ちをこう語る。
「『あさが来た』から8年ぶりの朝ドラの出演になります。今回はヒロインのモデルが笠置シヅ子さんということで、自分が幼いころから見聞きしていた人物ということもあり、勝手に親近感を持っていました。趣里さんのお芝居を見ながら本人の姿が目に浮かぶという、これまでにない面白い体験でした」
演じる大熊は興行会社・梅丸の社長。梅丸少女歌劇団(USK)の親会社でもある。金勘定に厳しい経営者だが、芸事を愛し、涙もろい一面もある設定だ。
「ひとことで言うなら大きな人物です、台本を読んでそう感じましたし、実際に演じて、会社のことや社員のこと、関わっている人間全体をしっかり考えている人間で、社長としての在り方、存在感があります。大熊ですから、名は体を表していますね(笑)。涙もろい部分もあるのですが、そこは見せずに厳しい決断を下していかないといけません。本来の僕は顔にすぐ出るし、口にも出すし、全然ドンと構えていません(笑)。大熊は本来の自分とは真逆の人物ですね。なので、自分だったらこうするだろう、ということの反対をやればいいので、そういう意味で役作りのイメージに役立ちました。演じるにあたって意識したことは、昔の人は、現代の人よりも落ち着いていますよね。時代的にも、時代劇とまではいかないけれどそれに近いので、感情を表情に出さずに、ゆったりと動くことを心がけました」
印象的なシーンも紹介についてはこう話す。
「ラインダンスを見た時は本当に驚きました! 最初は何もできなかった団員たちが、稽古をしてここまで来たという成長の過程を目の当たりして、震えました。非常に高い完成度でした」
最後は視聴者へのメッセージ。
「ご覧になる方々の中には笠置シヅ子さんを実際に知っている方もいれば、まったく知らない方もいらっしゃると思います。僕らよりもっと上の世代の方々には非常に懐かしんでくださると思いますし、まったく知らない人たちにも、ブギっていいなときっと思ってくださると期待しています。このドラマをきっかけに、またブギが流行しそうな気もするし、昔の大シンガーがこういう曲を歌っていたんだということに注目していただきたいです」