俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』（月～土曜午前8時）について、NHKの制作統括・福岡利武氏が取材に応じ、25日放送の第18回で、梅丸少女歌劇団を去ることになった大和礼子（蒼井優）と橘アオイ（翼和希）の今後に言及した。さらに第18回の劇中で披露されたラインダンスの舞台裏も明かした。

　25日放送の第18回では経営危機に直面した歌劇団が人員削減、賃金カットを劇団員らに通告したことで、大和が中心となってストライキを行い、最終的に責任を取って橘と2人で劇団を去る衝撃的な展開が描かれた。2人の今後が気になる視聴者も多いはず。

「大和と橘については第5週（30日から）で、さらなる衝撃の展開が待ち構えております。大きな次のステップになる場面がありますのでご期待いただければと思います」

　華麗なラインダンスの舞台裏はどうだろう。体力的に大変そうに感じる。

「ラインダンスは見るのは楽しいですが、踊るのは本当に大変です。簡単なリズムで足を上げているように見えますが、実は逆の足でステップを踏んでいるんです。猛烈にしんどいダンス。ちょっとのズレがすべてを壊すぐらい、みんなの気持ちが通じていないとできません」

　現場の雰囲気はどうだろう。

「趣里さんをはじめ、キャストの皆さん、ダンスが上手な方ばかりにご出演をいただいたので、運動量の激しい踊りですが、ラインダンスだけではなく、ラインダンスに至るまでのダンスも非常に丁寧に演じてもらっています。階段を降りるシーンから始まりますが、踊りながら階段を降りるのがとても難しいんです。目線を下げず階段を降りてラインダンスが始まるまでも複雑なフォーメーションなので、ラインダンスのステップを覚えることから始めつつ全体の踊りを作っていくのは大変な作業でした」

　練習期間も長かったのだろうか。

「1月から始めて5月の本番まで他のダンスと同時進行でしたが4か月近く練習したかと思います。踊り終わった後は皆さん息ゼイゼイと苦しそうでしたが笑顔でした。第18回は皆さんが達成感を感じる圧巻のステージになったと思います。台本だと笑顔でラインダンスを踊っているという2行ぐらいのト書きですが、その2行のシーンを作るのはとっても大変でした」

　趣里の座長としての様子も聞いてみた。

「リハーサルを全力でやりますという姿勢を示していただいているので、皆さん真剣に芝居に向き合って、見事に引っ張っていただけたと思っております」