松本潤が主演を務め、徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』（日曜午後8時）。15日放送の第39回は、茶々に拾（後の秀頼）が生まれ、喜ぶ秀吉（ムロツヨシ）だったが、その後、倒れ、死期が迫っている様子が描かれた。そんな中の秀吉と家康のやりとりにネットでは「胸熱くなる」と感動の声であふれた。またムロの演技を絶賛する声も目立った。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　秀吉は自分の死期を悟ったようで、「秀頼を頼む」と家康に言うが、家康は「最後まで天下人の役目を全うされよ」と言う。だが秀吉は「天下なんぞ、どうでもええ」と答え、秀頼の心配ばかり。家康は「情けない。これではただの老人」と言い、さらに「こんなめちゃくちゃにして放り出すのか」と秀吉に言い放った。だが秀吉は「な～んもかんも放り投げてわしはくたばる。あとは、おめえが、どうにかせえ」と笑った。ただ、最終的には家康に向かって秀吉は「わしは、おめえさんが好きだった」とし、「すまんのう。うまくやりなされや」と、天下を家康に託すかのような話を優しい口調で言った。家康は「二度と戦乱の世には戻さぬ。あとは任せよ」と秀吉に伝えた。

　ネットでは「家康と秀吉、見ごたえあるシーン」「いいシーンだった」「不思議な関係性、なんだか泣けてくる」「潤くんとムロくんの2人芝居、胸が熱くなる」「殿と秀吉、喧嘩友達みたいな最後だった」「心の底からの言葉で会話出来たような気がする」「英雄同志の最後の別れ…なかなかの描き方」など、家康と秀吉2人のやりとりのシーンに感動する声であふれた。

　また、秀吉を演じたムロには「ムロが役者としての本来の力を見せつけてきた」「ムロの演技スゴ」「最後まで嫌な秀吉だったの凄い」「最後の秀吉の言葉に泣ける」「ムロ秀吉すごい。歴代大河の秀吉で一番だと思う」「ムロツヨシさんの狂っているのか、正気を保ちつつ狂人を演じているのか、境界の分からない怪しげな状態の演技すごい」と、絶賛する声であふれた。

　一方、ビデオリサーチによると、15日にNHK総合で放送された『どうする家康』の関東地区の平均世帯視聴率は10.4％（個人6.2％）だった。