俳優の多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が10日、フジテレビ系連続ドラマ『いちばんすきな花』（木曜午後10時）の完成披露試写イベントに出席した。同作で主演を務める4人は、本作にちなんで「男女の間に友情は成立するのか？」をテーマに持論を語った。

　多部は取材でも同じ質問を聞かれたと振り返って「成立しない」と回答。それでも「私も大親友と言える友達がいる。男性だったりする」と明かし、ドラマとからめて「ケースバイケースだったり、出会い方だったり、色んな環境の変化だとか出会い方だとか色々あって（人間関係は）多種多様」と語った。

　松下は「（取材時は）曖昧に答えて逃げた」と笑みを浮かべつつ、「難しい。ただね、僕思い出したんですけど、実家の近くにおばあちゃんがお一人で住んでいた。子供の頃からお世話になっているおばあちゃんで、そのおばあちゃんとマジで友達。すっごい友達。目上の方ではありますけど、チビのときからずっと一緒。僕は勝手に友達だと思っている。向こうも友達だと思ってくれるはず」と話した。

　今田も「（成立）する」と回答。「2人がそう思っていても、その先の恋人がちょっとどうか、というところで『また変わってくるのでは？』とこのドラマをやっていて思った。でも、実際にいる、というのも理由としてありますね」と明かした。

　神尾は「僕も（成立）する」と答えて「高校生のときとかは『しないだろ』と思っていたけど、大人になって世界が広がってくると、色んな価値観の人の話を聞いたり見たりすると、ありえるなと思いましたね。高校生のときはモテたくて、モテたくて……」と本音を吐露。「あわよくば恋愛、みたいのがあった。『あわよくば好きになってくれないかな』というのがあった」と述懐した。

　イベントの司会から、実際かなりモテたのではないかと尋ねられると、神尾は「いやいやいや。まぁ、そうですね」とサラリと認めた。松下は大笑いして「カッコいい～！　いいな～！　おれも今の言いたい……！」と声を上げた。

　同作は、2022年10月期に放送されたフジテレビ系『silent』でプロデュースを務めた村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだヒューマンドラマ。「男女の間に友情は成立するのか？」をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す友情と愛情、そしてそこで生まれるそのどちらとも異なる感情を丁寧に描く。多部は学習塾の講師・潮ゆくえを、松下は出版社務めの会社員・春木椿を、今田は美容師・深雪夜々を、神尾はゆくえの幼なじみ・佐藤紅葉をそれそれ演じる。

　初回は、10月12日に20分拡大して放送される。会場ではまた、同作の主題歌が藤井風の『花』（10月13日リリース）になることが発表された。