小室哲哉、名曲『Get Wild』は「マジックな曲」 友人と会話のBGMで「ドラマチックに」

ミュージシャンの小室哲哉が7日、都内で行われた映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。当日はこだま兼嗣総監督、長崎行男音響監督、若林豪プロデューサーも登壇し、同作をアピールしていた。

大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した小室哲哉【写真:ENCOUNT編集部】
大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した小室哲哉【写真:ENCOUNT編集部】

クライマックスの挿入歌は「息づかいが聞こえてくる感じに」

 ミュージシャンの小室哲哉が7日、都内で行われた映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。当日はこだま兼嗣総監督、長崎行男音響監督、若林豪プロデューサーも登壇し、同作をアピールしていた。

 小室はTM NETWORKとしてテレビアニメ版『シティーハンター』のエンディングテーマ『Get Wild』を担当。テレビアニメ版でも監督を務めていたがこだま監督は「最初に聞いたときは、この作品にふさわしいかっこいい曲だと思った。これはハードボイルドに作らなければならないと皆で頑張った覚えがあります。ラストカットにイントロが流れるんですが、止めて引くという画面を最初に作ったとき、思ったよりかっこよかったんです。絵が完全に止まっているにもかかわらず、イントロがかかっていると生きている感じがしました。このときにこの画面でやり通そうと決めました」とエピソードを明かした。

 小室は「一度でいいから、皆さん、『Get Wild』のイントロの中でお友達と会話してみてほしいんです。『アイスを食べたい』とかそんなのでもいいです。すると、急にドラマチックになるんですよね。本当に不思議なマジックな曲で、感情がボリュームアップしますよね」と人ごとのように自身の曲についての印象を語った。

 また、同作のオープニングテーマ『Whatever Comes』を書き下ろした小室は「オープニングは監督の意向もあったんですが、明るい感じで始まりたいというのがあったんです。ほどよい『Get Wild』との対比を考えなければならないなと思って、明るすぎないような明るさを作ろうとは思いましたね」と楽曲製作の意図を明かし、「音に映像がフィットしているという感じがすごいするので、スタッフさんの音楽愛があるんだろうなと思います」とスタッフへの感謝の念を述べた。

 ほかにも、同作の挿入歌『Angie』も担当した小室は「ある程度映像は見せてもらっていたのかな。7音しか使ってないんですが、15分くらいで大体できました」と振り返った。同曲はクライマックスシーンで使用されたが、小室は「争いをしなければならない人たちにとっては、その中の静寂というか、息づかいとかが聞こえてくる感じになるんじゃないかなあと思いました。そこにいる人しかわからない音をイメージしました」と制作秘話を明かした。

 同作は、1985年に北条司が「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した『シティーハンター』の最新作。現代の東京を舞台に冴羽リョウの過去が描かれ、パートナーだった槇村秀幸の死の核心に迫る。初週週末ランキングでは、動員・興行収入ともに1位の大ヒットスタートを切り、公開2週間で動員50万人を突破した。

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