イタリア出身コスプレイヤーが見た日本と母国のコスプレイベントの差 「全て違います」
日本最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2023(以下、TGS2023)」が、9月21日から24日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催された。4年ぶりに幕張メッセを全館使用、一般公開日(23、24日)にコスプレエリアが復活となり、コロナ禍前の規模に戻して行われた。企業ブースの出展数は787社となり昨年の1.3倍を記録し、過去最多。4日間の合計来場者数は24万3238人となった。
「東京ゲームショウ2023」の総来場者数は24万3238人
日本最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2023(以下、TGS2023)」が、9月21日から24日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催された。4年ぶりに幕張メッセを全館使用、一般公開日(23、24日)にコスプレエリアが復活となり、コロナ禍前の規模に戻して行われた。企業ブースの出展数は787社となり昨年の1.3倍を記録し、過去最多。4日間の合計来場者数は24万3238人となった。
イベント最終日には、イタリア出身のコスプレイヤー・ユリコタイガーさんも参加しており『ストリートファイター6』MANON(マノン)のコスプレを披露していた。日本を中心に活動しているユリコさんに、母国と日本のコスプレイベントの違い、日本の好きなところなどを聞いてみた。
――TGS2023はいかがでしたか。
「4年ぶりにコスプレができてとても楽しかったです。海外の方も増えていたので『英語のインフォメーションがあって助かっただろうな』と思いました! 公式コスプレイヤーの方々はかっこよかったですし、日本のゲームは世界中から愛されているんだなと改めて実感しました。しかし、コスプレをしてしまうと全くゲームで遊べないので、どっちも楽しみたいなら難しいところです……」
――マノンのコスプレを選ばれた理由、衣装のお気に入りポイントを教えてください。
「最近は『スト6』にハマっているので新キャラをやってみたかったんです! 自分は身長が小さすぎるので、よりリアリティを出すために見えないヒールを履いて、ウィッグにも力を入れました。(イベントの)前日まで海外にいて衣装を作る時間がなかったので、オーダーしましたがすてきな衣装ができてうれしかったです。私は肩幅が広いんですけど、マノンも同じように広いので、初めて自分の肩幅が広くてよかったと思えました」
――イタリア出身ということですが、なぜコスプレを始められたのでしょうか。
「小さい時からお父さんと一緒にゲームをしたり、アニメを見ていたらオタクになっていました。好きなキャラクターになってみたい気持ちが芽生えたのでコスプレを始めたら、おばあちゃんが応援してくれて一緒に衣装を作りました。ちなみに、初コスプレは涼宮ハルヒでした! コスプレをすると、普段はシャイなのに強くなった気持ちになれますし、周りの人も喜んでくれるので、自分も幸せです!」
――日本と母国のコスプレイベントにはどういった違いがありますか。
「全て違います(笑)。母国のコスプレイベントは、朝10時から24時までで、メインイベントはコスプレコンテスト、着替え場所はほとんどないのでホテルや家からコスプレして行きます。ルールは甘くてどこでも撮影OK、どんなコスプレをしてもOKです! 撮影する人はカメラマンより一般人の方が多いので、ちゃんとしたカメラマンに撮影してもらいたいなら事前に予約してお金を払っておかないと撮ってもらえません。日本のコスプレイベントにはちゃんとしたコスプレイヤーしかいませんが、海外はコスプレっぽいファッションの人や、二次創作的なコスプレの人など誰でも参加しています。コスプレの完璧さより、楽しい事を大事にしていますね」
――ユリコさんは長い間日本で生活されていますが、日本のどんなところが好きですか。
「ポップカルチャーが1番好きです。コンビニやライブに行くと好きな物に囲まれるので、オタクの天国です! そして、街がきれいなのはとてもいいことだと思います。たまに『厳しいな~』と思うこともありますが、文化の勉強になるのであまり気になりません。なにより、日本には優しさがあります!」
――今年の夏は新型コロナウイルスによる規制が緩和されたため、外出もしやすかったと思います。夏らしい思い出はできましたか。
「浴衣を来てお祭りに行きたかったんですけど、コミケ(コミックマーケット)の準備で死ぬほど忙しかったので、夏の思い出といえば夏コミです……(笑)」
――では、まもなく訪れる秋にやりたいことはありますか。
「新しいアニメを見たいです。気候的にファッションもかわいくできますし、紅葉を見に行ったり温泉にも行けるので1番好きな季節です。マロンをいっぱい食べられるのもいいところですね」
――最後に、今後の活動目標を教えてください。
「今までは『タレント活動を続けていればいい』と思っていましたが、今はもっと大きな事をしてみたい気持ちがあります! 公式コスプレイヤーの仕事も増やしたいですし、ゲームやVtuberが大好きなのでつながりを増やしたい、自分のコスプレスタジオを作る夢もあります。あと、日本のテレビが大好きなので、また番組に出られたらうれしいです! ……大きなVtuberのプロダクションに所属して、プロゲーマーになりたい気持ちもあるかな(笑)」
ユリコタイガーさん公式X
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ユリコタイガーさん公式Instagram
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