【ブギウギ】趣里のどんどん成長する歌をNHK絶賛 「今は280点ぐらい。もっとかも」
俳優の趣里が主人公・花田鈴子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)が2日にスタートした。物語は大阪の下町の銭湯の看板娘として育つヒロイン・鈴子が、小さな頃から歌と踊りが大好きで、やがて才能を発揮し、戦後のスター(福来スズ子)となる半生を、実在した戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルにフィクションとして描く。趣里は初回の冒頭に登場し、素晴らしいダンスと歌を披露した。演出の福井充広氏が取材に応じ、趣里の起用理由や趣里の歌と踊りの魅力について語ってくれた。
戦後のスター(福来スズ子)となる主人公・花田鈴子を熱演
俳優の趣里が主人公・花田鈴子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)が2日にスタートした。物語は大阪の下町の銭湯の看板娘として育つヒロイン・鈴子が、小さな頃から歌と踊りが大好きで、やがて才能を発揮し、戦後のスター(福来スズ子)となる半生を、実在した戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルにフィクションとして描く。趣里は初回の冒頭に登場し、素晴らしいダンスと歌を披露した。演出の福井充広氏が取材に応じ、趣里の起用理由や趣里の歌と踊りの魅力について語ってくれた。
「趣里さんは踊りについては元々、イギリスに留学してプロのバレエダンサーを目指していたような人ですから、体のしなやかさ、リズム感は全く申し分ない方。あえて言うなら歌唱の部分でちょっとした不安はありました。オーディションではどこまでできるかと、作曲家・服部隆之先生を含めて話をしました。声の質はちょっとハスキーがかっていて笠置シヅ子さんにある意味、通底するものをお持ちでしたし、芝居のセンスが抜群に面白いし、何よりあのダイナミックな笑顔に心奪われました。これで歌のレッスンを積んだら鬼に金棒、申し分ないということで趣里さんに決まりました」
正式にヒロインに決まって、その後の歌の練習はどんな状況だったのか。
「ボイストレーナーの方についてもらい、レッスンする中、服部先生もおっしゃっていますが、伸びしろがすごかったんです。僕らの思っていた歌の部分の不安を払拭(ふっしょく)してくれました。服部先生も趣里さんがどんどん成長していく様を見て、主題歌もぜひ歌ってほしいと言ったくらいです。今やもう素晴らしいの一言です。ワクワクさせてくれています」
初回で見せた劇中のすてきな歌声から、わずかでも不安があったとは感じられないが。
「笠置シヅ子さんをモデルに描く以上、しっかりした歌い手として僕らは提示しないといけません。プロの歌手を表現するわけですから70点ではダメなんです。最初から90点ぐらいの人じゃないと難しい役です。趣里さんは最初ギリギリのラインに立っていましたが、今は280点ぐらいです。もっとかもしれません」
制作統括の福岡利武チーフ・プロデューサーによると、昨年11月くらいからボイストレーナーとともにトレーニングを行っているとし、福岡氏は「今後もいろんなリズムも歌を披露します。そこも見どころだと思います」と語った。