コナミ派?ジャンプ派? 80年代に発売された懐かしの“集大成”ファミコンゲーム

2023年7月15日に発売40周年を迎えたファミコン。任天堂公式サイトでは「ファミコン40周年キャンペーンサイト」もオープンし、過去のゲームの情報やクイズなどで楽しんでいるファンも少なくないだろう。ソフトの容量が限られる中、数多くのキャラクターが登場するゲームもあり、当時のプレイヤーを驚かせている。本記事では、そんな豊富なキャラクターを使い分けて楽しめたゲームを2本紹介する。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』【写真:(C)SHUEISHA 1988 (C)BANDAI 1988】
『ファミコンジャンプ 英雄列伝』【写真:(C)SHUEISHA 1988 (C)BANDAI 1988】

キャラの使い分けがポイント!

 2023年7月15日に発売40周年を迎えたファミコン。任天堂公式サイトでは「ファミコン40周年キャンペーンサイト」もオープンし、過去のゲームの情報やクイズなどで楽しんでいるファンも少なくないだろう。ソフトの容量が限られる中、数多くのキャラクターが登場するゲームもあり、当時のプレイヤーを驚かせている。本記事では、そんな豊富なキャラクターを使い分けて楽しめたゲームを2本紹介する。

 1本目は、1988年1月14日にコナミから発売された『コナミワイワイワールド』だ。このゲームでプレイヤーは、コナミマンとコナミレディの2人を操り、救出したキャラクターを仲間にしながら進めていく。操作が可能になるのは8人。『グーニーズ』のマイキーや『グラディウス』のモアイなど、いずれもコナミのゲームにゆかりのあるキャラクターである。

 使用する仲間にはそれぞれ特徴があり、例えば『悪魔城ドラキュラ』のシモンはムチで少し離れた敵を攻撃でき、『がんばれゴエモン』のゴエモンは宝箱を開けることができる。お笑いコンビ・よゐこの有野晋哉がレトロゲームのクリアに挑む番組『ゲームセンターCX 有野の挑戦』でも『コナミワイワイワールド』はプレイされており、その人気の高さがうかがえる。8人の仲間をそろえるとラスボスを倒すためのシューティングゲームも始まり、多様な遊び方の詰まった名作だといえる。なかにはYouTubeでプレイ動画をアップロードする人もおり、多くの視聴回数を集めている。

 SNSでは「キャラデザといいBGMといい、この作品がコナミの集大成と言っても過言ではない」「コナミ作品のオールスターって感じのゲームだった」との声もあがっており、『コナミワイワイワールド』発売元のコナミを称えるファンもいるほどだ。

 2本目は、89年2月25日にバンダイから発売された『ファミコンジャンプ 英雄列伝』だ。こちらは集英社の『週刊少年ジャンプ』創刊20周年を記念して発売されたものである。

 同作は、プレイヤーが主人公の少年を操作して16人の歴代のヒーローを探し出し、世界を乗っ取ろうとする各作品の悪役たちと戦うという設定だ。

 仲間にできる16人のヒーローは、『ついでにとんちんかん』の間抜作や、『北斗の拳』のケンシロウなど、『週刊少年ジャンプ』誌面を賑やかしたキャラクターたちである。

 ゲームシステムはRPGだが、仲間を探し出す際などの重要な場面では、各作品を連想させるサブゲームを搭載。『北斗の拳』のケンシロウを操って、敵のカイオウと戦う対戦格闘ゲームのようなサブゲームも楽しむことができる。

 また、同作は2018年7月7日に『週刊少年ジャンプ』創刊50周年を記念して発売された『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン』にも収められており、懐かしく遊んだプレイヤーも多いことだろう。

『週刊少年ジャンプ』の歴代ヒーローを操作できる『ファミコンジャンプ 英雄列伝』についてSNS上では「懐かしのジャンプキャラがいっぱい出てきてめちゃくちゃ面白い」「俺の中では最高のジャンプ黄金世代。30年以上たっても色褪せない作品ばかり」と、過去の作品を懐かしむ声があがっている。

 ファミコンの限られた容量でこれだけのキャラクターを登場させた両作品の開発者には頭が下がる思いだ。果たしてあなたはコナミ派だろうか? ジャンプ派だろうか? どちらのゲームも一度は楽しんでいただきたいものである。

次のページへ (2/2) 【写真】コナミ派?ジャンプ派? 『コナミワイワイワールド』と『ファミコンジャンプ』実際のプレイ画面
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