1度見たら忘れられない…? 内容は面白いけどパッケージが個性的過ぎるゲーム3選

ゲームのパッケージデザインは、発売後の売れ行きを左右する顔ともいえる要素だ。今回は、ユーザーの記憶に残る個性的なパッケージのゲームを紹介しよう。

『ソウルブレイダー』【写真:(C)1992 QUINTET/ENIX】
『ソウルブレイダー』【写真:(C)1992 QUINTET/ENIX】

「攻めすぎ」な作品も?

 ゲームのパッケージデザインは、発売後の売れ行きを左右する顔ともいえる要素だ。今回は、ユーザーの記憶に残る個性的なパッケージのゲームを紹介しよう。

 最初に紹介するのは2013年に角川ゲームスから発売されたニンテンドー3DS用ソフトの『メタルマックス4 月光のディーヴァ』だ。本作は荒廃した近未来を舞台に、プレイヤーが戦車を操り、悪人やモンスターを退治しながら冒険するゲーム。

 本作は戦車を自分好みに改造できる自由度の高さや、戦闘システムが魅力的で、ユーザーからの評価も高い。しかし、パッケージではバイクに変形した女性に男性が跨る姿が描かれており、過去作とは明らかに異なるデザインとなっている。

 かなり攻めたパッケージだが、SNS上では「このバイクに変形してるねーちゃんは何者だ!?」「最高に面白かったけど、やはりあのパッケージは攻めすぎ」といったコメントが。ゲーム内容の面白さだけでなく、パッケージもユーザーには印象的だったようだ。

 次に紹介するのは1992年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトの『ソウルブレイダー』だ。スーパーファミコン初期の名作ゲーム『アクトレイザー』を作ったクインテットが開発したアクションRPGである。

 本作は見下ろし型フィールドで敵を倒しながら冒険するゲームで、ゲーム性もストーリーも優れた面白い作品として有名だが、外箱のパッケージイラストが昨今話題に。パッケージイラストには真っ赤な服に金色の鎧を着た主人公が描かれ、その背景には強そうな敵のビジュアルが大きく描かれている。

 この印象的なパッケージデザインと、ゲームとしての完成度の高さについて、SNS上では「パッケージは地味だけど、遊べば止め時を失う楽しさ」「イマイチ感があるパッケージから想像できないほどゲームは面白かった」と高評価。ちなみにその後のクインテットは、『ガイア幻想紀』『天地創造』などスーパーファミコンの名作RPGを生み出し続けている。

 最後に紹介するのは2010年にCAPCOMから発売されたニンテンドーDS用ソフト『ゴースト トリック』だ。命と記憶を奪われた主人公・シセルが、自分の死を解明していくという謎解きミステリーゲームである。

 本作は、『日本ゲーム大賞2009』のフューチャー部門を獲得していることからも、作品としての評価の高さがうかがえるが、パッケージも話題となった。パッケージの表紙では、赤い服に身を包んだ金髪頭の人物が、身体をくの字にしたまま、横になって突っ伏している姿が描かれている。顔の表情も見えないため、生きているのか死んでいるのかも分からない状態だ。

 なかには実生活での忙しさを本作のパッケージで例えるユーザーがおり、SNS上では「ゴーストトリックのパッケージみたいに休憩してる」「起きなきゃなのに眠くてゴースト トリックのパッケージみたいなポーズになってる」といったコメントが寄せられている。脱力感満載のパッケージに親近感を持つ人は少なくない。

 さらに本作は23年にリマスター版を発売。PS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Steam)でプレイが可能なので、興味を持った人は実際に遊んでみてはいかがだろうか。

 ゲームは面白さだけでなく、パッケージが話題になることも多々ある。今後はパッケージに注目しながらチェックしてみると、よりゲームが面白くなるかもしれない。

次のページへ (2/2) 【写真】『ソウルブレイダー』実際のパッケージ写真
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