『東京ゲームショウ2023』開幕 4年ぶり幕張メッセ全館利用で過去最多の企業・団体が出展
国内最大級のゲームイベント『東京ゲームショウ2023』(以下TGS2023)が21日、千葉・幕張メッセでスタートした。同イベントが全館利用で開催されるのは4年ぶり。会期は24日までの4日間で、44の国・地域から過去最多となる787の企業・団体が出展している。
日本ゲーム大賞2023も発表
国内最大級のゲームイベント『東京ゲームショウ2023』(以下TGS2023)が21日、千葉・幕張メッセでスタートした。同イベントが全館利用で開催されるのは4年ぶり。会期は24日までの4日間で、44の国・地域から過去最多となる787の企業・団体が出展している。
リアル会場では4年ぶりに幕張メッセ全館を利用し、オンラインではTOKYO GAME SHOW VR、公式番組、Steam特設サイトなど、多彩なメニューを用意。リアル会場は、前半2日間(21日、22日)がゲーム業界関係者を対象にしたビジネスデー、後半2日間(23日、24日)がゲームファンが来場する一般公開日となっている。また、一般公開日では4年ぶりに「コスプレエリア」や、中学生以下と同伴保護者が無料で入れる家族向けのエリア「ファミリーゲームパーク」が復活する。
TGS2023には、44の国と地域から、787の企業と団体が出展。内訳は、国内出展社数が381社(うちオンライン出展は11社)、海外出展社数は406社(オンライン出展は30社)で過去最多、昨年の約1.3倍となった。
昨年“畳ブース”が話題となった吉本興業は今年も畳ブースを用意。Nintendo Switch専用ゲーム『スーパー野田ゲーWORLD』の総監督を務めるお笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルとの“名刺交換会”が実施されるなど、独特な企画を展開した。
また、日本ゲーム大賞2023も発表された。「経済産業大臣賞」を受賞したのは、8ビットCPUを搭載した家庭用カセット式ビデオゲーム機として1983年に発売され、今年40周年を迎えた『ファミリーコンピュータ』。通常はゲーム産業の発展に寄与した「人物」や「団体」に授与される賞だが、ゲーム文化を作ったファミリーコンピュータの不朽の貢献を鑑み、また、ファミリーコンピュータに携わったすべての人への敬意を表す形で、同賞に選出された。
2023年度を代表する作品を選出する「日本ゲーム大賞 2023 年間作品部門」では、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(株式会社カプコン)が大賞、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(株式会社ポケモン)が優秀賞、ベストセールス賞の2冠を達成。このほか『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』(株式会社スクウェア・エニックス)、『ホグワーツ・レガシー』(WB Games)など計10作品が優秀賞を受賞している。
なお日本を代表するトップクリエイターがプロの視点で「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、最も優れた作品を選ぶ「ゲームデザイナーズ大賞」には、『RPG タイム!~ライトの伝説~』(株式会社デスクワークス)が選出された。
4年ぶりに幕張メッセ全館利用で開幕したTGS2023。初日からさまざまな国と地域の人々でにぎわいを見せており、予定来場者数は20万人とされている。明日以降もTGS初の試みとなるタレントやインフルエンサーによるゲームステージ、ストリーマーが参加するコミュニティー大会、モデルによるファッションショー、アーティストによるライブパフォーマンスなどのスペシャルイベント実施が予定されており、ゲームの新しい可能性が示されそうだ。