イジリー岡田がハマった“ソフビの世界” 1体8万円→460万円、海外セレブが競って落札

タレントのイジリー岡田が自身のYouTubeで“ソフビの世界”を紹介していて、マニアの間で注目を集めている。「ソフビ」とはソフトビニールの略称で、主に仮面ライダーやウルトラマン、怪獣などの人形のことをいう。イジリーはなぜ、ソフビにはまっているのか。海外も注目する“ソフビの世界”について聞いた。

ソフビについて語るイジリー岡田【写真:ENCOUNT編集部】
ソフビについて語るイジリー岡田【写真:ENCOUNT編集部】

20代から収集開始 一番のお気に入りは最初に買った「タイガーマスク」

 タレントのイジリー岡田が自身のYouTubeで“ソフビの世界”を紹介していて、マニアの間で注目を集めている。「ソフビ」とはソフトビニールの略称で、主に仮面ライダーやウルトラマン、怪獣などの人形のことをいう。イジリーはなぜ、ソフビにはまっているのか。海外も注目する“ソフビの世界”について聞いた。(取材・文=中村智弘)

 ソフビを集め出したのは1990年頃。当時、イジリーは20代半ばだった。94年からは、テレビ東京で『なんでも鑑定団』が始まり、骨董品や古いおもちゃなどの“お宝”に注目が集まるようになる。

「子どもの頃に憧れていた人形がやっぱり欲しいなと思って、7つ下の弟と一緒に買い始めたんです。当時、下北沢に専門店が5件あって、通っていましたね。600円ぐらいで売られていた人形が、いつの間にか5000円とかで売っている。その“世界”にビックリしたのを覚えています。その後、ヤフオク(ヤフーオークション)でも買うようになった。そこから、本格的な収集が始まりました」

 東京・渋谷にある専門店に毎月通いつめたり、オークションで購入するなどして、これまで集めたソフビは1000体以上。昔に150円で買ったものもあれば、オークションを使って数万円で購入したものもある。トータルでかかった費用は「1000万円以上」。自宅の2階には、ダンボール箱が山のように積まれている。自宅に帰るたびに、すぐに2階に上がり、6、7時間、ソフビを眺めるのが至福の時間だ。

「一体一体を見ながら、この部分は安易に作ってないな、左右対称に作ってないなとか考えたりしています。ダンボールを見つめて、『ここにライダー怪人が入っているのか』と思ってニヤニヤすることもありますね。『色あせているな、本来はどんな色だったんだろう』とか考えたりもします。全然飽きない。ずっと見ていられます。何よりも仮面ライダーに夢を見ていた子ども時代に戻れるんです」

 激レアなものであれば、100万円以上もの値段が付く時もある。ある知人は、30年以上前に8万円で購入した、仮面ライダー関連のジャンボマシンダーがオークションで460万円もの値が付いたという。海外の人も気軽にオークションに参加できる時代。金に糸目はつけない富裕層が競って、信じられない値段で購入するケースも目立つという。

「毎日、どのように取り引きされているか、チェックして、いつも頭の中にデータを入れています。『あっ、こんな安く買えちゃって、ラッキー』という時もあります。値段が上がっているものと上がっていないものがあって、上がっているものをどう見極めて買うかが大切です。8000~9000円くらいのものが、6万円になった時もあります。そうした部分も、ソフビの醍醐味かなと思います」

 イジリーが最も気に入っているソフビを聞いてみた。

「やっぱり、最初に岡田家に来たこのタイガーマスクですよね。幼稚園からの帰り道で買ってもらったもので、鮮明に覚えています。(埼玉県の)浦和の西友のおもちゃ売り場で、父親に『買って』とお願いしたら、『ママに電話しなさい』と言われて。公衆電話から母親に電話して、『いいよ』と言ってもらいました。タイガーマスクは好き過ぎてたくさん持っているんですが、これだけはすぐに分かる。当時、バルタン星人と戦わせた時の傷跡も残っている。英雄ですよね。マントも切れているんですが、自分の中で一番、価値がある。子どもの時に買ってもらったものと、大人になってカネの力で買ったものとでは、全然違います」

□イジリー岡田(いじりー・おかだ)本名:岡田昇。1964年9月23日、埼玉県出身。86年、フジテレビ系『発表!日本ものまね大賞』に出場し敢闘賞。87年、ホリプロ入り。91年にスタートしたテレビ東京系『ギルガメッシュないと』にレギュラー出演。その後、『AKBINGO!』『週刊AKB』『AKB48 ネ申テレビ』などに出演。2013年にスタートした日本テレビ系『NOGIBINGO!』で司会を担当する。

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