【VIVANT】憂助vsノコルの兄弟対決はミスリードか、実は“結託”していた説も 視聴者疑問「別班4人の顔なぜ分かった?」
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)の最終回が17日に放送される。10日に放送された第9話では、謎のテロ組織・テントがバルカ共和国西北部の土地を買い占め、その地下に眠る純度99%のフローライトという鉱物資源を元手に孤児らの救済を目指している様子が描かれた。
病床の別班・和田だけカメラ目線でモニター目撃 最終回で伏線回収へ
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)の最終回が17日に放送される。10日に放送された第9話では、謎のテロ組織・テントがバルカ共和国西北部の土地を買い占め、その地下に眠る純度99%のフローライトという鉱物資源を元手に孤児らの救済を目指している様子が描かれた。
(以下、ドラマの内容に関わる記述があります)
日本公安の裏切りで家族離散を余儀なくされたノゴーン・ベキ(役所広司)の悲しい過去が明らかになった同話では、堺演じる主人公・乃木憂助がフローライトの存在をバルカ共和国政府に密告した疑いがもたれ、ベキの刀によって粛清されそうなシーンがラストに登場した。
劇中で登場するベキの息子は2人。血のつながっている憂助とベキに拾われた元孤児のノコル(二宮和也)。ベキの側近としてテントの事業を運営してきたノコルは、憂助の出現に困惑し、ベキから「兄弟で協力するように」と指示されたにもかかわらず、憂助には冷たい態度を続ける。憂助がベキの故郷・奥出雲の味である赤飯を振る舞い、ベキが「自分はつくづく日本人だ」と涙ぐんだ時、ノコルは複雑な心境を隠せなかった。
さらに、フローライトが眠る残りの土地購入に必要な莫大な資金を憂助が株の空売りで調達に成功。“血を流さないテロ”を目標としてきたベキは憂助の手柄を大いに喜んだが、父親の愛と組織内での自分のポジションを奪われそうなノコルは、憂助への嫉妬を募らせていく。やがて嫉妬が兄への怒りとして爆発。日本に潜伏するテントのモニターからのメールによって、憂助が銃殺したはずの別班4人の生存が判明した。
テントを欺いた罪と秘密情報漏えいの容疑者として捕らえられ、ロープでグルグル巻きにされた憂助と部下の黒須(松坂桃李)。ノコルは吊るされた憂助の腹に蹴りを入れ、「何で(別班が)全員生きているんだ」と問い詰める。ベキも「もうウソはやめてくれ」「別班としてここに来た、そうだな?」と質すと、憂助は「私は別班の任務としてここに来ました」と白状してしまった。
こうした一連のノコルの言動は、憂助に向かっていた父親の愛を取り戻すためのように見える。番組公式SNSも「父が認めるのは血か、縁か」と宿命の兄弟対立をあおっているが、これまでのストーリーを振り返るとミスリード疑惑が浮上する。
視聴者が根拠として挙げているのが別班の生存動画。「ノコルはなぜ生きていた別班4人の顔を知っているのか」「別班4人の顔をノコルとピヨは知らないはず。乃木がSHOOTした4人と断定しているのに違和感」「マスクをしたまま撃たれた4人を、ノコルがなぜ即座に別班チームと確定したのか」などの指摘が上がっている。
第7話で憂助はテントの幹部ノコルと対峙し銃を向ける。テントのメンバーを殺すのかと思いきや、別班のメンバーに向けて銃を連射。廣瀬、高田、熊谷、和田の4人は倒れたまま動かない。この際、4人ともフルフェースの黒いマスクをかぶっていたため年齢、性別などは一切分からないはずだ。
ノコルが事前に別班4人と面識があったとすると、憂助との関係も見直しが必要だ。憂助とノコルは表向きは兄弟対立を装いつつもひそかに通じ合っており、兄弟が協力してテント内に巣食う“反テント”勢力をあぶりだそうとしているのかもしれない。第7話で憂助がノコルと対面した際、「出がけに山羊が産気づいてね」「何頭だ」「77頭」とロシア語で交わした合言葉についても、「話がすでについていた」「乃木とノコルが結託した作戦」「日本人が来たらこの合言葉をとノコル達は決めていた」などの推理がある。
ただ、別班生存メールの送り主が「この4人が別班です。生きていました」などの補足説明をメールに付けていたとしたら、この限りではない。また、別班4人の生存動画のうちベッドに寝ていた和田(アイチ自動車ロシア支社勤務:平山祐介)だけ、自身が撮影されていることに気付いてカメラ目線となっている。となると撮影者の正体を目撃したことになり、真の黒幕に近づく手がかりとなる。最終回では、動画の撮影者をめぐる重大な伏線が回収されそうだ。