【VIVANT】テントの土地買い占め資金調達 主人公の乃木が「空売り」で20億円の大もうけ
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT』(日曜午後9時)の第9話が10日に放送された。劇中では、テントが二束三文の土地を買いあさる理由が純度99%のフローライトという鉱物資源であることが判明。さらに買い占めを進めるための資金調達法として堺演じる主人公・乃木憂助が株の空売りで大もうけするシーンが描かれた。
視聴者「空売りもストップ安も知らないノコル」
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT』(日曜午後9時)の第9話が10日に放送された。劇中では、テントが二束三文の土地を買いあさる理由が純度99%のフローライトという鉱物資源であることが判明。さらに買い占めを進めるための資金調達法として堺演じる主人公・乃木憂助が株の空売りで大もうけするシーンが描かれた。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
乃木はテントが土地を買い占めている理由を見つけるため1週間かけて砂漠を探査するが、どうしても分からない。そんな乃木の様子を偵察していた黒サングラスのバトラカ(林泰文)はベキ(役所広司)に報告。ベキは乃木らを連れてフローライトが眠る土地へと案内する。その後、バトラカに面談を申し込んだ乃木は、最後の区画の土地購入費として42億円(3000万ドル)が必要であることを聞かされる。2000万ドルはすでに準備できたため残り1000万ドルの調達が必要だ。
テントは石炭処理工場の爆破を請け負うことで工面しようとするが、乃木は「私なら誰ひとり血を流すことなく集められます」と提案。その方法が株の信用取引だった。新薬開発治験に失敗したという不祥事を隠蔽(いんぺい)している大鳥製薬の株式を30億円分、空売り(信用売り)する。株価は急落するが、下げ鈍ったところでさらに10億円を追加で空売りし、「1度急落し始めれば必ず止まらなくなる」と勝負に出る。下がり切ったところで買い戻し結局、20億7000万円、1400万ドルの利益となった。
空売りとは、株式を借りて株式市場で売る取引方法。株価の下落が予想される場合、下がったところで買い戻すと利益になる。空売りが増えすぎると相場の混乱を引き起こす可能性があるため上場銘柄では各種の規制がある。空売りのシーンはドキドキの展開となり視聴者からは「乃木さんが大量空売りでストップ安を狙ったとき手に汗握ってしまいました」の声が上がる一方、株取引に関する知識が少なく立場をなくしたノコルについては「空売りのこともストップ安も知らないノコルなら誰一人死なせず何十億稼げる乃木は許せなくなる」との同情論も。
一方、投資に詳しいとみられる視聴者からは「時価総額にもよるけど乃木が30億の空売りを仕掛けたら寄付きでそれなりに下げて始まる。面白いドラマだけにこういう所はちゃんとして欲しい」「空売りのシーン、特売りなら9時ちょうどに寄らねーよ」「リーク直前の30億信用取引での空売り注文はインサイダーで調査される」などの指摘も相次いだ。
空売りで得たこの資金が来週放送の最終回でどう使われるのか、気になるところだ。