松本潤が主演を務め、徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』（日曜午後8時）。3日放送の第34回では、家康の家臣・石川数正（松重豊）が豊臣秀吉（ムロツヨシ）方に出奔し、徳川家中に衝撃が走った。その後、家康が秀吉方に屈服するか、全面対決をするかの決断に迫られ、葛藤する様子が描かれた。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　数正の出奔に動揺する徳川家中。敵に手の内を知られたも同然となり、家康は追い詰められるが、そこに天正地震が発生。両軍ともに戦どころではなくなる。家康を上洛させたい秀吉は、妹の旭（山田真歩）を人質として家康に嫁がせ、さらに老いた母までも差し出す。

　旭姫は明るく振る舞い、家康の側室・於愛の方（広瀬アリス）や母である於大の方（松嶋菜々子）とも打ち解けていった。その後、家康は於愛の方や酒井忠次（大森南朋）らの進言により、数正が出奔した真意を汲み取るとともに上洛を決意。秀吉に付くことを決断した。

　また、当初は旭姫に冷たく接していた家康であったが、旭に「もうおどけなくてよい両家の間を取り持とうと、懸命に明るく振る舞ってくれたのに。老いた母君まで来させることとなり、誠に申し訳ない。この通りじゃ」と頭を下げた。そして、「そなたのおかげで……我が家中は少しだけ明るくなった。礼を言うぞ。そなたはわしの大事な妻じゃ」と、感謝を伝えられた旭は泣き崩れるのであった。

　視聴者は、苦悩しながらも明るく振る舞う旭姫のけなげな姿に注目。パンチの効いた尾張弁を繰り出すひょうきんな姿があったが、そんな明るい姿と裏腹に、嫁ぐために別れさせられた夫は行方知れず。一人でいる時にはむせび泣く姿もあった。

　人質として苦悩する旭姫にSNSでは、「旭姫の描き方がめちゃくちゃ好き」「旭姫で泣いた…」「ピエロ的おどけとその裏にある悲しさ。グッとしてしまった」「気を遣って明るく振る舞っているのが痛々しい…」「旭姫の解像度すごい」「笑える回なのかとおもってたら、泣ける泣ける」などの声が上がっていた。

　また、「山田真歩さんの演技も素晴らしかった」「#旭 #山田真歩 演技に凄く魅せられました」「旭姫が山田真歩さんで本当に良かった」「尾張弁（ナゴヤ弁）大変お上手で見事な旭姫でした」など、今作が大河ドラマ初出演となる山田の演技を称賛する声も上がった。