松下洸平、『silent』タッグのドラマで地上波連ドラ初主演「どう演じていこうかまだ考え中」
俳優の松下洸平が10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『いちばんすきな花』(木曜午後10時)で、地上波連続ドラマ初主演を果たすことが30日に分かった。4人の俳優が主演を務める本作では、松下のほかに多部未華子の主演が発表されている。
4人主演ドラマの主人公の1人 10月スタート『いちばんすきな花』
俳優の松下洸平が10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『いちばんすきな花』(木曜午後10時)で、地上波連続ドラマ初主演を果たすことが30日に分かった。4人の俳優が主演を務める本作では、松下のほかに多部未華子の主演が発表されている。
本作は4人の俳優が主演を務める新しい形の“クアトロ主演”ドラマ。社会現象とも呼ばれた『silent』(2022年)でプロデュースを務めた村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組み、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマにくすっと笑って、ふわっと泣ける、新しいスタイルのドラマを描く。違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく。
年齢も性別も、過ごしてきた環境も違う4人が主人公となる本作。松下が演じるその主人公のうちの一人である春木椿(はるき・つばき)は出版社で働く会社員。実家が花屋を営んでいることもあり、“ツバキは花屋にないから椿”という理由で椿と名付けられたのだが、そのせいで下の名前を名字と間違えられることも。
また、「花は好きだけど、花屋は嫌い」と口にして実家と距離を置くなど、花屋を営む家族に対して少し複雑な感情を持っている。会社ではパソコンが使えない上司の面倒を嫌な顔をせずにしてあげるほか、どんなに忙しくても後輩からの相談にはのってあげるなど“いい人”だと思われているが、実際は“人が良いのも仕事ができるのも、めんどくさいことを避けてきた結果でしかない”という思いが。そんな椿には長年付き合っている彼女がおり、いよいよ結婚、新居での新しい生活をスタートしようとしていたある日、その彼女を“彼女の男友達”に持っていかれてしまう。“男友達”が友達ではなかったことを知った椿は、「男女の間に友情なんて芽生えるはずがない」ということを思い知らされる。傷心の椿だったが、その後訪れたある出会いをきっかけに、自分が“友達”という存在に求めていたものに気付きはじめる。
松下は、18年の舞台『母と暮らせば』の演技で第73回文化庁芸術祭の演劇部門新人賞を受賞。19年にはNHK連続テレビ小説『スカーレット』(19年)で主人公の相手役を演じ、一躍話題となった。『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(23年)から3クール連続でのドラマ出演となる。また演技だけで無く、21年8月には音楽アーティストとして2度目のメジャーデビュー。全国ツアーも開催するなど、マルチな才能を発揮している。
松下のコメント全文は以下の通り。
○松下洸平
――出演が決まったときの感想を教えてください。
「“こんなドラマを作りたい”とお話を伺い、企画書を拝見して、自分にできることは何だろうと静かに考えました。ご一緒したいと思っていた方々とお仕事が出来ると思うとワクワクしますし、新しい出会いと熱い情熱に囲まれた現場でどんなことが起きるのか想像して、ニヤニヤしてしまいます。そして生方さんの繊細で力強い言葉たちに共感と笑みがあふれました。本を読みながら“わかる。あるある”とうなずき、その中で自分らしく生きようともがく4人の不器用な今がとても愛おしくて、少し切なくて。恋愛ドラマのようだけど、それだけではないし、複雑な話に見せかけて、とてもシンプルなことで笑い合うし、なんとも可愛らしい登場人物たちがいました」
――椿を演じる上で心がけたいこと、意気込みをお願いします。
「ポケットのことをポッケと言います。モノをなくさないようにちゃんとしまうけど、どこにしまったかを忘れてしまいます。人と違う自分のことを否定も肯定もせず、迷子になっている人なので、どう演じていこうかまだ考え中です。でもきっと皆さんとお芝居をしたらすぐに見つかるはずだし、楽しんで取り組んでいけたらいいなと思います」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「いいことも悪いことも、隠さずに描くドラマだからこそ、共感できる数も多いと思います! どこにでもいる4人なので、そっと見守るように、時に自分ごとのように、秋の夜長、ほほ笑みながら見ていただけるとうれしいです」