格闘技イベント「UFC Fight Night: Holloway vs. Korean Zombie」（8月26日、シンガポール・インドアスタジアム）に参戦する中村倫也（フリー）が、UFCデビュー戦へ向けて意気込みを語った。

　レスリングエリートの中村は、2017年のU-23世界選手権優勝などの実績を残しMMAに転向。デビューからこれまで7戦全勝、6試合でフィニッシュ（5KO・一本勝ち1）している。今年2月のROAD TO UFCバンタム級決勝で、風間敏臣との日本人対決に33秒KOで勝利し、UFC契約を勝ち取った。

　今回がUFCファイターとしてのデビュー戦となるが、全く気後れしていない。「ここ3試合もROAD TO UFCで、がっつりUFCの中で準備ができたいた。なので今回もいつも通りだなっていう気分で過ごせてますね。 それはすごい良かったと思ってますね」と試合直前とは思えない柔和な表情で口にした。

「コンディションニングも減量も。怪我がなくて。すごい順調に来ています。何も問題はありません」と強調した中村にとって、シンガポールは2度目。「どっちかっていうと乾燥してるより、湿度があって日本に近くて過ごしやすいっていうのはあるし、時差が1時間しかないのは本当に大きいですね」。

　対戦相手のファーニー・ガルシア（メキシコ）についてもしっかり研究している。「ストロングポイントはメキシカン特有の情熱あるファイトスタイルと、あとはボクシングスタイルなのでパンチですよね。彼は下がりながらも打てるんで。その辺はフェイントかけたりしながら対応していきたいと思っています」。

　さらに7勝のうち5KOに一本勝ちが1度。フィニッシュに期待が高まるが、「僕のイメージの中にはいろんなフィニッシュの方法があるんですけど、当日どれが出るかはお楽しみですね。自分も楽しみにしてます」と自信満々だった。

　デビュー戦でいきなりメインカードにも抜てきされた。あとはUFCファイターとしてケージで魅せるだけだ。「色々な意味でモチベーションが上がります。絶対に（ファンに）届けられるものってあると思うんで。それぐらい今回も自分と向き合って作ってきた。その辺の集中力とか、1歩踏み出す勇気とか、いつもSNSとかで応援してもらっているので、そういうものを試合で返していけたいけたらと思ってます」と力を込めた。