寺田心、変声期直前でアフレコ 幼い自身の声に照れ「口を開けてポカーン」
今冬に公開されるスタジオポノックの長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』の製作報告会見が21日、都内で開催され、俳優の寺田心が声優として出演することが発表された。寺田がアニメーション映画の声優を務めるのは初となる。
アニメーション映画の声優は初 最新作『屋根裏のラジャー』
今冬に公開されるスタジオポノックの長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』の製作報告会見が21日、都内で開催され、俳優の寺田心が声優として出演することが発表された。寺田がアニメーション映画の声優を務めるのは初となる。
寺田が演じるのは、主人公の少年・ラジャー。少女アマンダの想像から生まれた誰にも見えない少年となる。オーディションで役を射止めた寺田は、「イマジナリーの世界観とラジャーにすごく惹かれた。ほかの誰かではなく、僕が演じたいと思った。決まったと聞いたときは、泣いちゃうくらいうれしかった。念願の役でした」と笑顔で語った。
本作のオーディションは2021年の秋に実施されたが、本作公開が延期されたため、収録が開始されたのは翌年の夏に。当時中学校2年生だった寺田は、変声期のギリギリ前だったという。
「7月から収録が始まってギリギリ声が保っていたけど、終わる頃ちょっと変わっている」と紹介。この日、新たに公開された予告映像で流れた自身の声を聞いて、「なかなか声が違う。声変わりしているなって。自分の声を聞いて口を開けてポカーンとした(笑)」とはにかんだ。
声変わりの直前だったため、喉の調子には気を遣った。寺田は「調子を整えるために刺激を控えたり、白湯を飲んだり、大きな声を出さないようにした」と明かし、「アニメ映画のアフレコは初めてだったので毎日が発見ばかり。冒険をしているような感覚で、家に帰っても冒険について考えて過ごしていた」と充実の日々を振り返った。
『屋根裏のラジャー』の原作は、イギリスの作家A.Fハロルドによる『The Imaginary』。想像から生まれたイマジナリーフレンドたちによる人間には決して見えない大冒険を描く。
スタジオジブリで高畑勲作品の『火垂るの墓』から『かぐや姫の物語』の全作品において中核を担った・百瀬義行氏がメガホンをとり、『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』で米アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされた西村義明氏がプロデューサーを務める。
また、安藤サクラ、イッセー尾形、鈴木梨央、仲里依紗、山田孝之、高畑淳子らが声優として出演することも明らかになった。『屋根裏のラジャー』は12月15日に封切られる。
発表された声優とキャラクター
少女アマンダの想像から生まれた“イマジナリ”ラジャー…寺田心
ラジャーを生み出した少女アマンダ…鈴木梨央
アマンダの母リジー…安藤サクラ
イマジナリの町でラジャーが出会う少女エミリ…仲里依紗
ラジャーの前に現れる怪しげな猫ジンザン…山田孝之
アマンダの祖母ダウンビートおばあちゃん…高畑淳子
ラジャーをつけ狙う謎の男…イッセー尾形