俳優の堺雅人が主演を務め、阿部寛が共演するTBS系連続ドラマ『VIVANT』（日曜午後9時）の第6話が、20日に放送された。今回はラストシーンで、政府非公認の「自衛隊の影の諜報部隊＝ “別班”」のメンバーが集結し、話題を呼んでいる。

　同作は、日曜劇場『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズなどの大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の原作・演出による完全オリジナルストーリー。堺演じる主人公で丸菱商事エネルギー開発事業部第二課・課長の乃木憂助が、1億ドル（約140億円）の誤送金問題の濡れ衣を着せられことからバルカ共和国に向かい、“世界中を巻き込む大きな渦（うず）”に関わってしまう。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

別班の一員としてテロ組織「テント」を追う乃木は、テントのトップがノゴーン・ベキ（役所広司）であることを突きとめる。ベキこそ、バルカの内乱に巻き込まれて亡くなったはずの乃木の父親・卓（林遣都）だった。卓は警視庁に勤めていたが退職し、妻の明美（高橋臨）と乃木を連れて農業使節団としてバルカへ渡っていた。

一方、乃木が別班であることに気づいた警視庁公安部・外事第4課・野崎守（阿部）は、乃木の実家の家紋と、テントがテロ行為の際に使っているマークが同じであることに気づく。卓の警視庁時代を調べると「第三機動隊」だったが、実際の経歴は公安外事1課で、野崎の大先輩だった。野崎は卓が公安の任務としてバルカへ極秘潜入したのだろうと推測する。

　乃木は後輩の黒須駿（松坂桃李）と共に、丸菱商事の元財務部で天才ハッカーの太田梨歩（飯沼愛）の協力を得ながら、テントのアジトを突きとめるために動く。

　ドラマ終盤、場面は経済産業省による資源エネルギー庁の入札開札会場へ。そこに丸菱商事社員の通常業務として現れた乃木は、担当地区を無事に落札し喜ぶ。すると、別地区を落札したJKT資源開発株式会社の担当社員が会場におらず、何度も名前が呼ばれる。「すみません！　トイレに行っていたもので……」と慌てて会場に戻って来たのは、黒須だった。黒須は「お！　落札ですか！」とおどけた様子で喜ぶ。

　進行を務めた担当者（市川笑三郎）が、受注した企業のみ会場に残るよう指示すると、乃木と黒須の他にも3社の企業の社員（平山祐介、西山潤、珠城りょう）がそのまま席に残った。担当者は部屋の鍵を閉めると、残った5人に「準備」と声をかける。担当者を含めた6人は素早い動きで机を整理し、6人分の机といすの他、もう1人分の机といすが離れた場所に置かれた。

　そこに別班の司令・櫻井里美（キムラ緑子）が登場。担当者が「気をつけ」と声をかけ、6人は櫻井に敬礼する。櫻井は「今回の任務にあなた方6人に集まってもらったのは、他でもなく、国家の危機を未然に防ぐためです」と呼び掛けた。

　別班メンバーが集結したこのラストシーンにSNS上では、「やばいめちゃめちゃおもしろい」「別班6人そろったねぇ」「会議シーン痺れる～！」「最後の6人集まって任務言われてたのかっこよかったなあ」「別班が全員一流企業に入った上でゴリっと入札していくの、擦り合わせスゲ～！」と興奮の声が。

　また、これまで乃木とともに冷静沈着に任務を遂行してきた黒須の“表の姿”に、「別班黒須さん、裏では爆イケなくせにあんなポンコツっぽい社員さん演じるのギャップありすぎだろ！　乃木さんといい、別班の頭切れる人がポンコツ演じててわざとらしくないのすごい」といった反応も見られた。