五条悟は両面宿儺に勝てる? 歴代ジャンプ作品の味方最強キャラの扱いから検証してみた
2023年8月現在、『週刊少年ジャンプ』で連載中の『呪術廻戦』(作:芥見下々)では、本作最強キャラと名高い五条悟と、ラスボス的存在の両面宿儺が壮絶なバトルを繰り広げている。一進一退の展開だが、果たしてどちらが勝つのか。五条と両面宿儺の勝敗予想を、歴代ジャンプ作品での味方最強キャラVSラスボス戦から考察しよう。
ヒロアカで見るラスボス対味方最強キャラの大迫力バトル
2023年8月現在、『週刊少年ジャンプ』で連載中の『呪術廻戦』(作:芥見下々)では、本作最強キャラと名高い五条悟と、ラスボス的存在の両面宿儺が壮絶なバトルを繰り広げている。一進一退の展開だが、果たしてどちらが勝つのか。五条と両面宿儺の勝敗予想を、歴代ジャンプ作品での味方最強キャラVSラスボス戦から考察しよう。
まずは、23年7月から新作アニメが放送中の『BLEACH』(作:久保帯人)から、ラスボス・ユーハバッハと、最強の死神・山本元柳斎重國の戦闘結果だ。
以前、山本とユーハバッハが対峙(たいじ)した際は、山本が勝利しているが、復活したユーハバッハは、さらに強大な力を手にしていた。しかし、いざ対戦すると山本の卍解・残火の太刀により、終始圧倒する展開に。山本の勝利かと思われたが、実は山本が倒したユーハバッハは偽者で、その後現れた本物のユーハバッハにより、卍解を奪われ倒されてしまう。全力を出し尽くして偽ユーハバッハを倒した直後を狙った策略が、狙い通りにハマったことが勝因といえる。
次に紹介するのは、漫画だけでなく22年からテレビ放送されたアニメも人気の『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(作:荒木飛呂彦)から、エンリコ・プッチと空条承太郎の戦闘だ。
承太郎は『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の主人公としてラスボス・DIOを撃破し、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』でもラスボス・吉良吉影を追い詰める重要人物として登場する、シリーズ屈指の強キャラだ。しかし、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』ではエンリコに2度の敗北を喫していた。
1度目の戦闘では、本作の主人公であり承太郎の娘・空条徐倫を助けるために、スタンド能力を使って時間停止を行う。その隙を狙ったエンリコのスタンド能力により記憶とスタンド能力を奪われ、承太郎は仮死状態になってしまった。その後、徐倫の活躍により、承太郎は記憶とスタンド能力を取り戻し、最終決戦時には、再びエンリコと対峙する。
しかし、2度目の対決でも、危機に瀕した徐倫をかばい、倒されてしまう。ここからは推測だが、もし徐倫をかばう状況ではなくても、エンリコの進化したスタンド能力・時の加速により、承太郎は時間停止を有効活用できず、結果は変わらなかったに違いない。ちなみに筆者は、エンリコのスタンド「メイド・イン・ヘブン」は、世界を滅ぼすほどの能力があり、最強スタンドだと考えている。
最後は、現在テレビアニメ7期製作中の『僕のヒーローアカデミア』でのオールマイトとオール・フォー・ワン(通称AFO)の戦いだ。
他者の個性を奪い自分のものにする個性を持つ、本作最強の敵・AFOは、自分の後継者である死柄木弔率いるヴィラン連合を救うために、オールマイトと対峙する。
オールマイトは世間から平和の象徴と称される現役最強ヒーローである。しかし、彼が過去にAFOと対峙した際には、勝利と引き換えに自身も瀕死の重傷を負った経験を持っている。戦闘の最中、オールマイトは、逃げ遅れた人を庇って大ダメージを受け、満身創痍となるが、渾身の一撃によりAFOに勝利する。この戦いにより、オールマイトは主人公・緑谷出久に、AFOは死柄木に自分の役目をバトンタッチした作中屈指の名シーンでもある。
今回のケースから最強キャラとラスボスの戦闘は、勝敗がどちらのケースも存在していることが分かる。また、戦いの勝敗以上に、ストーリーを展開する上で、大きな転機が発生する重要なシーンとなる場合が多いことも特徴だ。果たして五条と両面宿儺の戦いの行方はどうなるのか。勝敗に関わらず、大きな意味のある戦いとなることは間違いないだろう。