関東学生アメフト連盟、薬物事件の日大への出場停止処分を解除せず「報告の内容が十分でなく」
関東学生アメリカンフットボール連盟は17日、オンラインで臨時理事会を開き、薬物事件の渦中にある日本大アメリカンフットボール部に対して下した「当面の間の出場資格の停止」の処分を現時点で解除しないことを決めた。同日、公式サイトで発表。9月16日の関東大学リーグ1部上位TOP8早稲田大-日本大の「参考試合」は中止となった。
17日の理事会で決定、法大戦に続き早大戦も中止
関東学生アメリカンフットボール連盟は17日、オンラインで臨時理事会を開き、薬物事件の渦中にある日本大アメリカンフットボール部に対して下した「当面の間の出場資格の停止」の処分を現時点で解除しないことを決めた。同日、公式サイトで発表。9月16日の関東大学リーグ1部上位TOP8早稲田大-日本大の「参考試合」は中止となった。
同連盟は10日、臨時理事会で日大アメフト部に対して、「当面の間の出場資格の停止」とすることを決定。「同部からは昨日、来月2日に開幕する1部リーグTOP8のリーグ戦に参加したいという意思を伝えられ、本日同部の中村敏英監督から説明を受けましたが、現状では試合に出場させることはできないと判断しました」と発表した。
今後については、「規律委員会が調査を進め、最終的に理事会で処分が追加される可能性があります」とした上で、処分理由として「日大アメフト部側から、逮捕された部員以外の部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたこと」「逮捕された部員以外の部の関係者に違法薬物を使用した者が存在している疑いが払拭できないこと」「再発防止策の提示ならびにその実施がなされていないこと」「部関係者(指導者、学生を含む)の責任の所在が明らかでないこと」の4点が示されていた。処分に伴い、9月2日に予定されていた法政大戦は中止。以降の試合については、各試合日の1か月前を期限とし、課題の4点を日大アメフト部がクリアしたと連盟が認めた場合、「リーグ戦出場を許可する」「ただし、試合は『参考試合』とし、対戦相手含めて勝敗はカウントしない」としていた。
17日の連盟発表によると、日大アメフト部からは今月16日、同連盟が10日に処分を下した4点の理由に対する回答と報告があったものの、「本日の臨時理事会で精査したところ、報告の内容が十分ではなく、事実関係がいまだ確認できないこと、また同部として責任の所在をどう考えているかも明らかになっていないなどのため、処分の解除には至らないと判断しました」としている。