日本最大級の音楽フェスで4人が負傷 ライブ中の危険行為に主催者「事態を重く受け止めています」

千葉・蘇我スポーツ公園で開催されている国内最大級の野外音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」で、主催者が禁止している危険行為が行われ、巻き込まれた4人がろっ骨を折るなどのけがをしていたことが分かった。同イベントの事務局は9日に、公式ホームページで危険行為の禁止を改めて発表。「相手にけがをさせる恐れのある行為、自分がけがをするリスクのある行為は絶対におやめください。フェスで最優先されるのは参加者の安全、私たちはそう考えています」と呼びかけている。

フェス(写真はイメージ)【写真:写真AC】
フェス(写真はイメージ)【写真:写真AC】

慣れた人も初心者も安全に楽しめるフェスを

 千葉・蘇我スポーツ公園で開催されている国内最大級の野外音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」で、主催者が禁止している危険行為が行われ、巻き込まれた4人がろっ骨を折るなどのけがをしていたことが分かった。同イベントの事務局は9日に、公式ホームページで危険行為の禁止を改めて発表。「相手にけがをさせる恐れのある行為、自分がけがをするリスクのある行為は絶対におやめください。フェスで最優先されるのは参加者の安全、私たちはそう考えています」と呼びかけている。

 イベントで危険行為が発覚したのは、8月6日に行われた開催2日目のこと。マキシマムザホルモンや、THE ORAL CIGARETTESなどが出演していたライブ中に、客が円を描くように、ぐるぐると駆け回る「サークルモッシュ」が発生し、禁止行為をした観客のうち4人がろっ骨を折るなどのけがを負ったという。

 同イベントでは過去に、ダイブによる事故で深刻な後遺症の残る人が出たことがあり、同様の事故を二度と起こさないために危険行為の禁止を訴え続けている。2日目の会場では危険行為が行われそうなアーティストについては、開演前にモッシュなどの禁止行為についてアナウンスをするなど注意喚起に務めていたが、けが人が出たことに対して主催者は「私たちはこの事態を重く受け止めています。サークルモッシュに参加した人だけでなく、巻き込まれてけがをされた方もいます。スタッフの指示に従わなかった方の多数を退場処分としましたが、けがをされた方が出てしまい、心苦しい気持ちでいっぱいです。サークルモッシュが巨大になると、スタッフでも止めることが難しく、周りの方が巻き込まれないように努めることしかできません。ロック・イン・ジャパンは日本で最大の動員を誇るフェスです。フェスに慣れた方も、初めてでフェスが何かわからない初心者の方もたくさんいます。そこで起きるサークルモッシュはとても危険です」と訴えている。

 SNSには当日参加していた人の投稿も多数配信されている。あるファンは「ロッキンのモッシュ問題、モッシュが起きるアーティストを呼ばなければ解決するのでは。このライブではモッシュしていいが、このライブではモッシュしてはいけないとか、これもうわかんねえな」とフェスごとのルールの不明確さを指摘。禁止されていると知りながらも危険行為を冒した人に対して「『モッシュやダイブができないとかロックじゃねえw』とかほざくアホより、一貫しルール徹底を呼びかけ、理由と危険性を訴え続けるロッキンの方が、ロックの本質を知っていると思う。むしろモッシュやダイブがなくても音楽を楽しめない奴より、縛られたルールの中でも音楽を楽しめる人の方こそロックだろ」「モッシュを知らない人にとっては、暴力」と感想を寄せる人もいた。現地でサークルモッシュを目にしたという男性は「4人骨折とあったが、もっとけがした人もいるであろう」と観客の興奮ぶりを投稿している。

 イベントは13日にも同地で開かれる予定。

次のページへ (2/2) 【動画】「ロッキン」でサークルモッシュ発生 マキシマムザホルモンのライブ終了後の観客の様子
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