怪力でフライパンをぐにゃり ごみの処分費用を抑えるはずが… “大きな勘違い”にSNS爆笑

料理において欠かせない調理道具である、フライパン。しかし、使い古した時や転居の際、処分の方法に困る方も多いのではないだろうか。その中で、とある変わった方法で処分を試みたユーザーがX(ツイッター)上で話題になっている。投稿者に実際に行った背景と反響について話を聞いた。

折り曲げた実際のフライパン【写真:ツイッター(@kibi_aki)より】
折り曲げた実際のフライパン【写真:ツイッター(@kibi_aki)より】

豪快な“勘違い”に約1.5万リツイートと11.8万のいいね!が

 料理において欠かせない調理道具である、フライパン。しかし、使い古した時や転居の際、処分の方法に困る方も多いのではないだろうか。その中で、とある変わった方法で処分を試みたユーザーがX(ツイッター)上で話題になっている。投稿者に実際に行った背景と反響について話を聞いた。

 驚異の腕力だ。「一辺が30センチ以上のゴミだと粗大ゴミ扱いになって400円くらい処分費用がかかるので、腕力で解決してみました」と書かれた投稿。卵焼きを作成する際に使用されることの多い四角いフライパンの持ち手が180度反対を向いて、見事にフライパンの中に納まっている。写真を一見しただけでは状況に混乱してしまいそうだ。

 ところが、この投稿にはまさかのオチがあった。ごみの捨て方は自治体によっても異なるが、例えば東京都目黒区ではフライパンは不燃ごみとして捨てることができる。しかし、1辺が約30センチメートル以上のものは粗大ごみ扱いに。ただ、それはあくまで取っ手を除いた長さであり、折り曲げなくともそのまま捨てることが可能なのだ。

 この写真を投稿したのは会社社長や作曲家などさまざまな顔を持つ吉備あきら(@kibi_aki)さん。今回の反響について、「実は以前も同じくらいバズったことがあったのですが、その時の内容が少し知性的な内容だったんです。今回は対極的に脳筋ゴリラなので、それでも反響が来るものだなあとやんわり構えています。お読みくださり、そして笑っていただけてありがとうございます」と明かした。

 思わず笑ってしまう豪快な“勘違い”に、リプライ欄では「取手は30センチには含まれません」「細長い柄の部分くらいは許してもらえる」などの声も上がり、吉備さんも「ん……取手の部分って含まないの……?」と気づく事態に。「『だよなぁ?』って感じでした。フライパンを曲げるような脳筋ゴリラがそこら中に生息してたら、日本はもっとジャングルになっててもおかしくないですよね」と、苦笑しつつ受け止めた。

 しかし、フライパンを曲げるというのは至難の業。どうして曲げることができたのだろうか。話を聞くと、驚きの回答が返ってきた。「どうしても仕事柄ずっと座っているもので、たまには体を動かしたいなと。そこで高校時代までやっていた剣道を数年前から再開しました。剣道かいわいではリバ剣(リバイバル剣士)って言うんですけど、大人になってから触れてみると感覚だけでなく理屈で剣道ができるようになっていましたね。今では現役時代と同じく、竹刀3本を片手で振れるくらいには筋力が戻りました」。多忙の合間を縫っての鍛錬のたまものだという。

 投稿は約1.5万リツイートと11.8万のいいね!がつく大反響となった。フォロワーからは「ちょ、おま!」「物を理解するのに15秒くらいかかった」「す、すごい。。。」「あなたはSDGsの申し子だ!!」「やはり腕力………腕力は全てを解決する……」と感嘆する声が寄せられていた。

 今回、フライパンの処分は折り曲げて対応した吉備さん。他にも処分に困ったものを聞くと「仕事ではエンジニアをやっているのでパソコンのディスプレイとかをたくさん持っているのですが、あれらは地域にもよりますが普通の捨て方では捨てられないんですよね。PCリサイクル法(改正資源有効活用促進法の通称)って言うんですが、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を促進するためのもので専門業者に回収を依頼しないといけません。中には無料で引き取ってくださる業者さんもいるので、皆さんはディスプレイを折らないようにしてください。私もしていませんが」と呼びかけた。

次のページへ (2/2) 【写真】吉備さんが曲げた調理道具の数々
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