朝倉未来の愛弟子・ヒロヤが判定1-2で惜敗 豪快ジャーマンで観客沸かせるも及ばず【RIZIN】
RIZINパートの第1試合では朝倉未来のまな弟子でRIZIN初参戦のヒロヤ(トライフォース赤坂)が伊藤裕樹(ネックス)に1対2で判定負けを喫した。
伊藤「RIZINは甘い舞台じゃない」
格闘技イベント「シリカ presents 超RIZIN.2 powered by U-NEXT」(30日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)フライ級(58キロ)、RIZINMMAルール:5分×3R
RIZINパートの第1試合では朝倉未来のまな弟子でRIZIN初参戦のヒロヤ(トライフォース赤坂)が伊藤裕樹(ネックス)に1対2で判定負けを喫した。
“朝倉未来チャンレンジ1期生”のヒロヤは戦績8勝10敗ながら師匠である未来が、榊原信行CEOへの直談判がかない参戦決定。「BreakingDown」でも活躍中だ。多くの批判を受け止め「死ぬ気の覚悟」でこの試合に挑んでいた。
対する伊藤はDEEPフライ級GPで準決勝まで駒を進めた猛者。RIZIN5月大会では山本アーセンに判定負け。今回の試合は「ここで負けたら選手生命終わり」と語り、“打撃の塩漬け”を予告していた。
カード発表会見ではもみ合いになった両者だが、本番はヒロヤのタックルから始まった。組み、打撃の攻防が1Rから激しく行われる。組みではヒロヤの流れるような動きが光り、バックを取る場面があった。
対する伊藤は宣言通り多才な打撃を見せる。構えをスイッチしながらボディー、顔面と散らして放っていた。2Rにはヒロヤにグラウンドコントロールされるも、スタンドの展開に持ち込むと左フックやストレートをダイレクトに当てていた。
ヒロヤがパンチを当て、テイクダウンするたびに会場からは大歓声が起きる。豪快なジャーマンスープレックスも見せた。その歓声を力にするかのようにヒロヤは15分間動き続けた。グラウンドでは明らかに相手をコントロール。コネだけではない強さを見せた。
“打撃の塩漬け”を宣言されていた伊藤。予告通りとはならなかったが、的確な打撃で上回り、ヒロヤの壁としてなんとか立ちはだかった。
試合後、伊藤は「圧勝して言うこと考えていたのですが、ヒロヤ選手、凄い強かったので言う事飛んでしまいました。RIZINは甘い舞台じゃないので練習して強くなったらまたやろうぜ。ヒロヤの気持ちが伝わったしあいなのでヒロヤに拍手を贈ってあげてください」とマイク。
そして最後に「ヒロヤ選手に言いたいことがあります」と一呼吸置くと「引退、お疲れ様でした」と不敵な笑みを浮かべた。