『もののけ姫』の裏設定 乙事主は500歳、モロは300歳 ヤックルの足音は「ガムテープ」
日本テレビ『金曜ロードショー』の公式ツイッターアカウントが21日に更新され、同日に放送された1997年にスタジオジブリが発表した長編アニメーション映画『もののけ姫』の裏話が明かされた。
ヤックルはカモシカをモデルにした架空の動物
日本テレビ『金曜ロードショー』の公式ツイッターアカウントが21日に更新され、同日に放送された1997年にスタジオジブリが発表した長編アニメーション映画『もののけ姫』の裏話が明かされた。
宮崎駿監督が手がけた同作。興行収入201億8000万円(※2020年の再上映分含む)を記録し、当時『E.T.』が保持していた日本の歴代興行収入記録を塗り替えた大ヒット作品だ。
作中、4本の牙を持つ巨大な猪神・乙事主はサンとシシ神のもとへ向かう途中、仲間の猪神たちの毛皮をかぶった人間たちに取り囲まれタタリ神になってしまう。投稿によると「乙事主(おっことぬし)とモロは旧知の間柄で、100年ほど前まで良い仲だったという裏設定が…!! ちなみに乙事主は500歳、モロは300歳という設定です」と記された。
ヤックルの独特な足音についても「最初、馬の足音を効果音としてつけるつもりだったそうですが、蹄鉄(馬のひづめにつける鉄の金具)はその時代にはなく、ヤックルっぽさが出なかったそうです。ぴったりの音を探すため、お椀やヤシの実をカポカポとついて試したそうなのですが、ダメ。すごくいい音だったのが一巻まるごとのガムテープだったそうで、これがヤックルの足音作りに使われました」と当時、試行錯誤していたことが伺える。
さらに、タイトルについて「宮崎監督は当初『もののけ姫』のタイトルでこの企画を開始しましたが、制作途中で『アシタカせっ記』(『せっ』はくさかんむりに“耳耳”)にしようと考えました それを元の『もののけ姫』で行くと決めたのが鈴木プロデューサーなのだとか。1996年12月の金曜ロードショーの特報で『もののけ姫』というタイトルが初めて発表されました!」と明かされた。
また、『もののけ姫』はスタジオジブリ作品史上初めて、本格的にコンピューター・グラフィックス(CG)が採用された作品。「タタリ神の眼に矢が刺さるシーンでは、3DCGで作られたワイヤーフレームに色をのせ、トゥーン・シェーダーというソフトでセル画調に仕上げて作成されています」と説明した。