「ゆりかもめではマスクを」 コミケ参加者へのお願いがネットで話題になるワケ「知らない人多そうです」
8月12、13日の土日に開催される「コミックマーケット102」、通称コミケ。今年も多くの来場者が見込まれるが、会場の東京ビッグサイトに通じる公共交通機関「ゆりかもめ」乗車の際に、マスクの着用をお願いする内容の投稿がネット上で話題を呼んでいる。投稿者に事情を聞いた。
都内におけるがん診療連携拠点病院の一つで、最寄り駅はコミケ会場からわずか1駅
8月12、13日の土日に開催される「コミックマーケット102」、通称コミケ。今年も多くの来場者が見込まれるが、会場の東京ビッグサイトに通じる公共交通機関「ゆりかもめ」乗車の際に、マスクの着用をお願いする内容の投稿がネット上で話題を呼んでいる。投稿者に事情を聞いた。
「オタクの皆さん、今年もコミケに行くのにゆりかもめに乗ると思うんですが、個人の自由とはいえ、お願いですからゆりかもめに乗る時はマスクを着けてくださいませ。ゆりかもめの有明駅は癌研有明病院の最寄駅で患者さんや入院見舞いに行く人が乗っています。感染は命に関わります。どうぞお願いです」
今月18日の投稿は8万件を超えるリツイート、11万件以上の“いいね”を集めるなど話題に。「そうなんですね・・! 私も気を付けます。この情報、知らない人多そうです」「開催前に大事な情報ありがとうございます。知り合いにも行く人がいるので拡散させていただきます!」「政府のインフォメーションでは五類前と変わらず混雑した電車内は未だにマスク推奨のままなんだけどなあ…わざわざ言わないといけない自体が悲しいことね」「コミケ以外にも最近は色んな企業の展示会など増えています その時にも気を付けられるように広まるといいですね」など、入院の当事者や医療関係者から、イベント前の注意喚起に対する感謝の声が多く寄せられている。
がん研究会有明病院は都内におけるがん診療連携拠点病院の一つで、25床の緩和ケア病棟を設けている。最寄りの有明駅はコミケ会場最寄りの東京ビッグサイト駅からわずか1駅。土日祝日は外来診療は休診日となっているが、入院患者やその家族、病院関係者は公共交通機関を利用している。
「ネット上では『土日祝日は休診だから患者はゆりかもめに乗っていない』『見舞い禁止になっている』という声もありますが、入院手続きで病院を訪れる患者もおり、土日でも祝日でも手術直前の患者はゆりかもめに乗っています。また、病室に入っての見舞いは禁止ですが、手術当日に手術直前の手術室のドアに入るまでは患者と身内は話し触れ合うことが許されています。手術室のドアの前で、患者さんと家族が手を握り合い抱き合って励まし慰め合っている姿を何組も見ました。患者と見舞い客の接触は皆無ではないのです」と投稿者。
「がん研有明病院以外にも、イベント会場の近くで患者を診ている大病院は多くあります。1人でも多くの人が公共の場や乗り物の車内ではマスクをつけて予防してくれることを願っています」と話している。