野杁正明にとっての世界の強豪とは 望む相手を“匂わせ”「僕が言っているのはそこ」【K-1】

立ち技格闘技イベント「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023~スーパー・ウェルター級&女子フライ級ダブルタイトルマッチ~」(17日、東京・両国国技館)69.5キロ契約3分×3R、延長1R

アマンシオ・パラスキフ(右から2人目)から1R・KO勝ちを収めた野杁正明(左端)【写真:山口比佐夫】
アマンシオ・パラスキフ(右から2人目)から1R・KO勝ちを収めた野杁正明(左端)【写真:山口比佐夫】

K-1は18日に「未来に関わる重大な発表」

立ち技格闘技イベント「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023~スーパー・ウェルター級&女子フライ級ダブルタイトルマッチ~」(17日、東京・両国国技館)69.5キロ契約3分×3R、延長1R

 K-1 WORLD GP世界2階級制覇王者の野杁正明は第19試合に登場。アマンシオ・パラスキフ(ルーマニア)に1R・KO勝ちを収めた。試合後の会見でさまざまな質問に応じた。

 対戦相手について聞かれると「想像通りというかパンチ力やスピードだったりに驚くこともなく。想像通りでした」とニヤリと笑った。

 最後はキックボクシングの基本中の基本とも言えるミドルキックで締めた。このミドルについては「全然狙っていなかった」と振り返る。いわく「ハイキックの軌道でフェイントを入れ、ミドルキックをいれた」という。

 野杁は勝利直後に「世界の強豪と戦わせてください。そして選ばせてください僕に」と印象的な言葉を残した。会見でも「僕の全盛期はここから」と豪語した。

 勝利後のリングであえて宣言した理由を問われると「散々戦わせてもらった。用意された相手を断ることなく戦ってきたので発言させてもらいました」と笑顔を見せた。

 これまでも「強豪」との対戦を望む発言を多くしてきた。戦いたくても戦えない状況にもどかしさはあったのかと聞かれると「アンチみたいな感じで言われたりすることもあるんですけど、本当に嫌いだったり興味がなかったら、そんな能力(アンチコメント)使わない。そう言ってきてくれるってことは期待されてることだと思うので、ファンの皆さんの期待を裏切っちゃダメですね」と余裕の表情を見せた。

 描いている「世界の強豪」について、記者から問われると「逆に誰が思い浮かびますか?」と逆質問。さらに「皆さんの中に思っている選手がたくさん出てくると思う。それが答えです。ファンや関係者、記者の方が海外のトップ選手は誰かと言ったら、数選手すぐ名前があがると思う。僕が言っているのはそこです」と匂わせた。

 K-1は今年3月、全世界の「K-1ライセンス」の取得・保有を発表。今後の海外での活動にも期待がかかっている。さらに18日正午には「K-1の未来に関わる重大な発表」の配信が予定されている。KO負けのない選手を瞬殺した野杁の今後はどうなるのか。期待がふくらむ。

次のページへ (2/2) 【動画】パラスキフをマットに沈めたミドルキック
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