乃木坂46・山下美月「寄り添うものが多くてうれしいです」 ドラマ放送後は視聴者の感想チェック
乃木坂46の山下美月が主演を務めるテレビ東京系ドラマ『さらば、佳き日』(月曜午後11時6分)が現在放送中だ。俳優としての活躍の場を広げる山下に役者としての思いやアイドル活動との両立について話を聞いた。
ドラマ『さらば、佳き日』に出演中
乃木坂46の山下美月が主演を務めるテレビ東京系ドラマ『さらば、佳き日』(月曜午後11時6分)が現在放送中だ。俳優としての活躍の場を広げる山下に役者としての思いやアイドル活動との両立について話を聞いた。(取材・文=水谷賀奈子)
原作は、『ひだまりが聴こえる』(“文乃ゆき”名義)でも人気を博した新鋭・茜田千の同名作。ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた、主人公の晃と桂一。仲むつまじく穏やかに新しい生活を始めた2人には、実は誰にも言えない大きな「秘密」があった。2人は兄妹だったのである。とある“夫婦”と、親や友達、職場や近所の人々など、2人をとりまくさまざまな人間関係を描いた物語。
本作のオファーを受けて、原作を読んだと明かす山下。「私は一人っ子なので、兄がいるという感覚はあまりないのですが、晃と桂一の絆や関係性が淡く美しく描かれている作品だな思いました。これを実写化するのは大変そうだなと思いつつ、ぜひやらせていただきたいなと思いました」と心境を語った。
山下が演じる広瀬晃は、幼い頃から兄・桂一に対して恋心を抱いているという役どころ。「しっかりもので世話好きで大人びた女の子ではあるのですが、原作を読み進めるうちに、ピュアで子どもっぽくて、ガラスのハートを持っている部分もあって、かわいらしい女の子だなと思いました」とキャラクターを分析した。
また、兄・桂一を演じる鈴木仁と同い年。24歳同士で助かった部分もあるという。
「すごく優しくて、お芝居に対しても真剣な方です。きょうだい役なので、どれだけ壁を作らずに演じられるかが重要だと思っていたのですが、同い年だったこともあってきょうだいを演じるうえで居心地のいい方だなという印象です」
実際に撮影時には「今のお互いの気持ちから『こういう行動にしよう』とか『こういう風に動きたいから合わせてもらってもいい?』と相談することはありました」と現場での様子も明かした。
ドラマは既に第5話まで放送。放送後には、SNSなどで視聴者の感想をチェックしていると告白した。「世界観がスローペースで進んでいくということもあり、じっくりストーリーに入ってくださっているのかなと思っています。感想も、それぞれの登場人物に寄り添っているものが多くて、うれしいです」。
アイドルとしても活動している山下。「アイドルは、1年で何枚かのCDを出して、ライブに向けて少しずつ準備を重ねるのですが、お芝居は毎日現場に行って撮影するという毎日の積み重ねなので、進むペースが違うんです」と俳優業とのちがいを実感している。
これまで、さまざまな役柄を演じてきた。「役によってはすごくテンションが高い日が続いたり、ずっと落ち着いている日もあったりします。そこまで意識はしていないのですが、後から『思い返してみたら……』って気付いたり、友達から『すごい元気だね』と言われたこともあります」と女優としての一面をのぞかせる。
乃木坂46メンバーの活動の場は多岐に渡っている。役者として活躍するメンバーも多く、「ほかのメンバーがドラマや舞台、それぞれのジャンルで活躍していてすごいなと思いつつ、自分も刺激を受けて『頑張ろう』という気持ちが強くなります」と切磋琢磨しているようだ。
今後、桂一との関係性が見どころになってくるが、「離れるのか縮まるのか、絶妙な距離感で切なくもあるのですが、今後も注目していただければと思います」と期待を込めた。