SKE48として迎えた「最後の夏」 25歳日高優月が4か月前に卒業を発表した理由とは
アイドルグループ・SKE48が5日に通算31枚目のシングル『好きになっちゃった』をリリースした。不器用でもどかしい恋心を描いた青春ソングで、選抜メンバーの井上瑠夏(22)、10月31日にグループ卒業予定の日高優月(25)、鎌田菜月(26)、初選抜の原優寧(21)が同曲の注目ポイントを紹介。各々がこれから挑戦したいことも語った。
5日に31枚目シングル『好きになっちゃった』をリリース
アイドルグループ・SKE48が5日に通算31枚目のシングル『好きになっちゃった』をリリースした。不器用でもどかしい恋心を描いた青春ソングで、選抜メンバーの井上瑠夏(22)、10月31日にグループ卒業予定の日高優月(25)、鎌田菜月(26)、初選抜の原優寧(21)が同曲の注目ポイントを紹介。各々がこれから挑戦したいことも語った。(取材・文=福嶋剛)
――日高さんは先日、グループ卒業を発表されました。
日高「そうなんです。6月8日の劇場公演で10月いっぱいで卒業することを発表させていただきました。4か月くらい先の話ですけど、早めに発表したのは理由があります。SKE48で10年間アイドルをさせていただき、いろんな方に出会って思い出があるので、そういった方たちに直接また会える機会とかを作ってから、卒業したいという思いがあったからです。なので、今は『1日1日を大事にしよう』という気持ちで過ごしています。SKE48として、みんなと最後の夏を過ごしたいと思います」
――鎌田さんは、将棋好きアイドルとして将棋の面白さを発信しています。今年5月には、藤井聡太七冠の棋王就位式会見でスピーチをされたそうですね。
鎌田「はい。藤井さんの棋王就位式で祝辞を述べさせていただくという大変光栄な機会をいただきました。将棋ファンとして、『藤井さんは本当にすごいな』って思い、対局を楽しみに見ています。ただ、プロ棋士の方々の対局は素人ではなかなか分からないので解説を見ながら楽しんでいます。配信サイトもいろいろとあって、最近は『見る将(=みるしょう)』と言われる将棋ファン同士のコミュニケーションが、すごく盛り上がっています。一門同士の師弟対決なんていう“エモい対局”もあって、『将棋飯だけじゃないよ』って言いたいです。ぜひ今後の藤井七冠の対局にも注目してほしいですね」
――井上さんは熊本出身。地元をアピールされていますね。
井上「そうなんです。『熊本大好き大使』と熊本の郷土料理“いきなり団子”を全国に広める『熊本いきなり団子大使』を務めさせていただいています。SKE48の活動を通じて、たくさんの方々に熊本の魅力を知っていただきたいですし、熊本のみなさんにもSKE48を知ってもらいたくて活動をしています」
――原さんは1年前にSKE48に入り、今回、初めての選抜入りです。1年前の自分に声を掛けてあげるとしたら、どんな言葉になりますか。
原「そうですね……。実は私、加入前に1度合格を辞退しています。オーディションに合格した1年前は、大学3年生に上がる時期だったので、進路に対する不安や迷いがすごくあり、『就職した方がいいのかな』と思ったからです。でも、考え直して“SKE48で活動したい”という正直な気持ちと向き合い、辞退を取り下げて正式にSKE48に入りました。なので、『あなたの選択は間違っていなかったよ』と伝えてあげたいです。選抜メンバーに選んでいただいたからには、『SKE48のためにできることをやっていこう』と思っていて、私をきっかけにSKE48を知ってくれる人を作っていきたいです」
新曲MVのアピールポイントは『恋花ダンス』
――さて、31枚目のニューシングル『好きになっちゃった』ですが、 “不器用でもどかしい恋心”を描いた甘酸っぱい歌詞が印象的です。注目ポイントを紹介してください。
井上「今回はすごく青春を感じる曲で、主人公のもどかしい感じが伝わってきて胸が苦しくなってしまう歌詞が大好きです。特に『だから勝手に嫉妬して 片想いが切なすぎて 何度も落ち込んでしまう』という歌詞が好きなところです。何回聴いてもキュンキュンしちゃいますし、みなさんにもキュンキュンしてほしいです」
鎌田「今回は『恋花(こいはな)ダンス』が特徴なので、そこは絶対に見逃せないポイントです。SKE48がお世話になっているコレオグラファー(=振付師)のCRE8BOYさんが、歌詞に合わせて華やかでかわいらしい振り付けにしてくださいました。普段ならMVの振り付けレッスンの時はトレーニングウェアで練習しますが、今回はCRE8BOYさんのリクエストで、本番の衣装を着た練習もしました。なので、気持ちの入れ方も普段と違い、練習の段階から華やかさを意識して踊っていました。ぜひ、その辺のこだわりにも注目してほしいです」
原「私は選抜メンバーとしては初めてのMVだったので緊張しました。本番前日のリハーサルでは振り付けを覚えるだけじゃなく、表情にも気を使いながら踊ることを心がけ、しっかりと固めた状態で撮影に挑む。それも初めての体験でした。でも、周りの先輩方にたくさん声を掛けてもらって助けていただき、本番はとっても楽しく撮影ができました。MVはメンバーそれぞれのかわいらしさが、『ギュッ』と詰まっていて、選抜メンバーの顔もしっかり見えますよ。ぜひ、推しメンを見つけてくさい」
日高「『好きになっちゃった』は、ストーリー性のあるパフォーマンスも特徴です。最初はなかなか笑顔を見せずに、1回目のサビ、2回目のサビとだんだんと笑顔が見えてきて、ラストはとびっきりの笑顔が見られる。そんなパフォーマンスが楽しめます。メンバーの表現もそれぞれの個性が見えてくると思うので、全体を見るだけじゃなくて、個々でどんな解釈をしているのか。そんな1人1人の表情にもぜひ注目してMVを見ていただきたいです」
――最後の質問です。みなさんがいつか叶えたいことを教えてください。
鎌田「今までも言ってきましたが、山登りに挑戦してみたいです」
――鎌田さんはフルマラソンを完走したり、これまでも試練を乗り越えていますね。
鎌田「そういうのが好きなんです。私は好奇心や達成感に生きがいを感じていて、いつか挑戦したいです」
――井上さんはいかがですか。
井上「私はアイドルをしている間に、熊本でライブがしたいです。『SKE48として熊本に戻る』という夢は、ずっと前から持っていました。コロナ禍もようやく落ち着いて、みなさんとコールで楽しめるようになったので、『凱旋ライブができたらいいな』と思っています」
――選抜デビューをした原さんの夢は。
原「私は歌番組に出たいです。小さい頃にAKB48グループの方が歌番組に出ていたのを憧れの目で見ていたので、選抜メンバーに選んでいただき、この『好きになっちゃった』で歌番組に出演したいです」
――日高さんが卒業後に挑戦したいことは何でしょう。
日高「すぐに運転免許を取りに行きたいです(笑)。ドライブがめっちゃ好きで、今までずっと助手席担当で友達や家族に運転してもらいながら、隣で歌うことしかできなかったので、今度は『私がみんなをいろんなところに連れて行きたい』と思っています」
鎌田「免許を取ったらお世話になります(笑)」
日高「いつでもいいよ(笑)」
井上、原:笑
□SKE48(エスケーイー フォーティーエイト)
2008年結成。名古屋・栄にあるSKE48劇場で、S・KⅡ・Eの各チーム(および研究生)で公演を開催し、拠点として活動。22年10月発売の30thシングルでオリコンチャート発売初週ランキング26作連続1位を獲得。23年7月現在、2期生~11期生の54名が在籍。
SKE48公式HP:https://ske48.co.jp/