eスポーツ日本連合の向上策が活発化、アジア連盟会長は五輪競技化を「楽観視」
東京ゲームショウ2019が開幕した12日、千葉・幕張メッセで日本eスポーツ連合(JeSU)の活動報告会と発表会が行われた。JeSUの岡村秀樹会長が、国内のeスポーツ発展・普及への取り組みを示した。アジアeスポーツ連盟(AESF)のケニス・フォック会長による講演も実施され、アジア地域の大会の新設が発表された。
東京ゲームショウ2019が開幕した12日、千葉・幕張メッセで日本eスポーツ連合(JeSU)の活動報告会と発表会が行われた。JeSUの岡村秀樹会長が、国内のeスポーツ発展・普及への取り組みを示した。アジアeスポーツ連盟(AESF)のケニス・フォック会長による講演も実施され、アジア地域の大会の新設が発表された。
岡村会長は、eスポーツの市場規模などを調査・分析する経済産業省の受託事業について説明。eスポーツが持つ意義について「地方再生や共生社会の実現といった社会的意義が見込まれる」と強調し、「社会的意義についてeスポーツに関しては国内の統一的な議論が行われていない。検討することがeスポーツの健全かつ多面的な発展に重要だ」と述べた。プロ選手や教育・研究、多様性・共生社会、地方自治体などの分野から16人で構成する検討会を設置し、第1回を24日に開催することを明かした。
また、オンラインでの公認大会の開催の方向を示し、「より幅広い地域の選手にプロライセンス確保や賞金獲得のチャンスが広がる。東京や大都市圏ではわからないぐらいに地方で活発なeスポーツ大会が行われている。より活性化されると思う」と話した。
国際オリンピック委員会(IOC)によるeスポーツ検討会(ELG)について、IOCの指名によって今年から参加者に加わったことを報告。ほかに、eスポーツに関する法規制への取り組みについて経過報告などを行った。
AESFのフォック会長は講演で、2020年に中国・深センで新大会「e-Masters」を開催し、継続開催する方針を発表。「アジア地域最高峰のeスポーツアスリートが参加する、一流の競技会というものをアジア地域で開催しようと考えた」と述べた。現状は「eFootball ウイニングイレブン 2020」「Arena of Valor」「Warcraft Ⅲ: The Frozen Throne」の3タイトル。
さらに、フォック会長は報道陣の取材に応じ、将来的な五輪における正式競技化の進捗状況について、「楽観視している。現実的で活発的な協議をしており、五輪に向かって一歩一歩確実に進んでいる」との見解を示した。