優秀すぎる“無能力キャラ”たち 特殊能力を持たずとも異質な才能で大活躍
漫画やアニメでは、特殊な能力を持ったキャラが活躍することが多い。そんななか、特殊能力を持っていないのにストーリー展開を左右するほどの大活躍をしたキャラが存在する。今回は「特殊能力は持っていないが、違う面が優秀すぎて活躍するキャラ」を紹介していこう。
『マッシュル-MASHLE-』の主人公は魔法が使えず
漫画やアニメでは、特殊な能力を持ったキャラが活躍することが多い。そんななか、特殊能力を持っていないのにストーリー展開を左右するほどの大活躍をしたキャラが存在する。今回は「特殊能力は持っていないが、違う面が優秀すぎて活躍するキャラ」を紹介していこう。
1人目は『週刊少年ジャンプ』で連載されている『マッシュル-MASHLE-』(作:甲本一)の主人公「マッシュ・バーンデッド」。魔法ファンタジーの漫画であるにもかかわらず、マッシュは魔法が使えない。代わりに純粋なパワーのみで、強敵となる魔法使いたちを次々に倒していくのだ。
実はマッシュは、人並外れた筋力を持っている。例えば「右手の甲にベンチプレスを乗せて、まるでペン回しのように回転させる」という技を軽々とこなすほどだ。桁外れのばか力を持ったマッシュは「イーストン魔法学校」の編入試験でも並外れた筋力を見せている。
試験が始まる前は、外の広場でなぜかベンチプレスを使って高速で重量挙げをしていた。大きな岩を浮かせるシーンでは、魔法を使っているように見せかけ、実は「左手の親指を岩に差し込んで持ち上げている」という常人離れした荒技も披露していた。
そのほかにも、魔法を使いながらゴールを目指す「迷路の試験」では壁をぶち破ってゴールしたり、錠前を魔法ではなく力のみで開けるなど、ばか力を披露している。マッシュは、魔法においては無能力だが、筋力が優秀すぎて活躍するキャラと言える。
『ジョジョの奇妙な冒険』(作:荒木飛呂彦)の第4部に登場した小学生「川尻早人」もスタンド能力を持たない「無能力キャラ」だが、ストーリー展開を左右する活躍をする。
ストーリー終盤で、早人は自分の父親に扮(ふん)した殺人鬼「吉良吉影」と戦うことになるが、吉良を追い詰めたことで、吉良のスタンド「キラークイーン」とは別に「アナザーワン・バイツァ・ダスト」を発動させてしまう。
吉良によって仕掛けられたこの能力のせいで、第4部の主人公「東方仗助」を含む主要キャラは全滅の危機にさらされる。味方が誰ひとりもいないなか、早人は知恵をふり絞り、全滅を回避したのだ。
その後、早人は仗助とともに、第4部のクライマックスでもある吉良との最終決戦にも参戦し、仗助の戦いをサポートした。仗助の親友でもある「虹村億泰」が爆弾に変えられた際には、早人から憶康に触れて自らが消し飛ぶことで爆弾が解除されることに気が付く。
スタンドが見えない早人だが、吉良の表情を見て「キラークイーン」が「爆弾は1度に1つしか作れない」という弱点も見抜いた。吉良との戦いにおいて、早人のサポートは仗助の勝利に大きく貢献した。早人は、スタンド能力はないが、小学生とは思えない洞察力や覚悟が優秀すぎて活躍したと言える。
『鋼の錬金術師』(作:荒川弘)に登場した「マース・ヒューズ」も無能力キャラだが、ストーリーの展開を左右した1人だ。彼はアメストリ軍の軍法会議所に所属する中佐で、家族を溺愛しているキャラとして描かれている。
頭の回転も早く、アメストリ国内で起きた戦場の位置を調べていた際「国土錬成陣」の存在を見抜いた。そして「国土錬成陣」を使って、アメストリ国民の命で「賢者の石」を作ろうとしていることにも気が付く。
そのことを親友でもある「ロイ・マスタング」に伝えようとするが、最後はホムンクルスの「エンヴィー」によって殺されてしまう。ヒューズは、ストーリーの核心といえる「国土錬成陣」を見抜くほど、推測力が優秀すぎて活躍したキャラと言える。
現在、連載されている漫画でも、ストーリーの展開を左右する無能力キャラがいるかもしれない。今後の作品でも、無能力キャラに注目してみるのはどうだろうか。