武尊、370日ぶり復帰戦で5R・KO勝ち ISKA世界ライト級王者に 仏のリングでバク宙
ABEMA専属PPVファイターの武尊(31)がISKA世界スーパー・ライト級(63.5キロ)王者ベイリー・サグデン(25=英国)に5R・KO勝ちを収めた。
ボディー膝蹴り、左ミドルで相手を苦しめる
格闘技イベント「Impact in Paris」(24日、フランス・パリ、ゼニスアリーナ、ABEMA PPV ONLINE LIVEで独占生中継)ISKA世界ライト級(61キロ)タイトルマッチ 3分×5R
ABEMA専属PPVファイターの武尊(31)がISKA世界スーパー・ライト級(63.5キロ)王者ベイリー・サグデン(25=英国)に5R・KO勝ちを収めた。
昨年6月19日以来、370日ぶりの試合だった。殴りながら見せる武尊の笑顔が出た。ボディーへの攻撃で試合の流れをつかむ。1Rに当てたボディー膝蹴りで相手は一気に劣勢に立たされた。
特にキレていたのは左のミドルキック。執拗なボディー攻めで相手はサンドバッグ状態に。相手は常にお腹を抑えながら逃げ回っていた。2Rにはダウンを2度、4Rには1度、5Rには1度奪う。最終5R、終了間際に左ハイキックでKOした。
武尊は昨年6月19日に行われた「THE MATCH 2022」では“神童”那須川天心に判定負け。試合から1週間後にうつ病、パニック障害であることを公表し、その後休養へ。同11月にはK-1との契約解除を発表していた。
今年3月にはABEMAと1試合の最低報酬は1億円という破格の内容の専属ペイ・パー・ビューファイター契約を締結。5月にはアジア最大の格闘技団体「ONE Championship」と複数試合契約を結んでいる。
今回の試合を巡っては、対戦相手のサグデンが前日計量を61.9キロでクリアできず。その後の再々計量を経て61.1キロでなんとか計量クリアとなっていた。
対戦相手の計量失敗などのトラブルがあるなかでの復帰戦。15分間、常に前に出て攻め続けた武尊が復帰戦で勝利しベルトを手に。試合後はフランスのリングでコーナーポストをかけあがり、ムーンサルト(バク宙)を決めていた。マイクはフランス語で披露し、現地のファンを熱狂させていた。