コロナ禍の満員電車をどう防ぐか 118人超の従業員が死亡したNYの地下鉄が対応検討
新型コロナウイルス感染防止に向け、ニューヨークの地下鉄がチケットの予約制の導入を検討していると、ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」(電子版)が報じている。
クオモ州知事「ソーシャルディスタンスを実施することは不可能」
新型コロナウイルス感染防止に向け、ニューヨークの地下鉄がチケットの予約制の導入を検討していると、ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」(電子版)が報じている。
ニューヨークの地下鉄は感染防止策の徹底とともに、“アフターコロナ”に向けた準備も課題となっている。
多くの通勤客が利用し、通勤時間帯などは混雑することで有名。コロナの感染は地下鉄を支える従業員の中でも広がり、118人以上の従業員が亡くなり、何千人もが感染している。その影響で、運行本数はここ6週間で約30%減少した。
クオモ州知事は先週、パンデミック前の利用状況では、地下鉄でソーシャルディスタンスを実施することは不可能であると語った。
こうした危機的状況に、同市の地下鉄を運営するメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)のパット・フォイエ会長は7日、地下鉄でのソーシャルディスタンスへの十分なスペースを確保するため、地下鉄を予約制にする「チケットマスターのテクノロジー」を検討していると語った。
「あらゆることを検討しています。まだ決まっていません。決断へはまだ時間がかかります」
具体的な言及こそ避けたが、それでも、パンデミックの恐ろしい現実により、行政は地下鉄の利用方法を見直さなければならないと指摘している。
フォイエ会長は地下鉄の混雑軽減へ最も重要なことは増便だとの認識も示した。
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