新型コロナ“収束”まで「4、5年かかる」WHO主任科学者が言及

WHO(世界保健機関)の主任科学者を務めるソウミャ・スワミナサン氏が、新型コロナウイルスが正しくコントロールされた状態に至るまでには、4、5年の期間がかかるという悲観的な予測を語った、と米紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

コロナとの闘いはいつまで続くのか(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
コロナとの闘いはいつまで続くのか(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

ワクチン「最善の解決策」も変異すれば無効「感染拡大が悪化する恐れ」

 WHO(世界保健機関)の主任科学者を務めるソウミャ・スワミナサン氏が、新型コロナウイルスが正しくコントロールされた状態に至るまでには、4、5年の期間がかかるという悲観的な予測を語った、と米紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

 同氏は英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」のパネルディスカッションに参加。そこで「ワクチンを手に入れられれば世界全体に届けることができますが、それが3年になるのか4年になるのか分かりません。そのため、新型コロナウイルスを“支配下”に置くには4、5年はかかるというべきでしょう」とコメントした。

 ワクチンについては、現状の「最善の解決策」としながらも、ウイルスが変異すればそれ自体が無効となり、「感染拡大が悪化する恐れがある」とも述べている。

 また、パネルディスカッションではロンドン大学衛生熱帯医学大学院のピーター・ピオット教授が「我々は社会としてウイルスと共存していく道を探していくべきではないか」と発言、ウイルス根絶が現実的に難しいとの考えも示された。

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