消防士目指すもスカウトでアイドルに 映画初主演でBL挑戦の22歳加藤大悟、憧れはAAA西島隆弘と菅田将暉
ミュージカル『刀剣乱舞』や『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageなどに出演、ソロアーティストとしても活躍する加藤大悟(22)が『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』(監督・横井健司、全国順次公開中)で初映画主演を果たした。デビュー前は消防士を目指していた加藤の今の夢とは?
加藤大悟『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』で映画初主演
ミュージカル『刀剣乱舞』や『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageなどに出演、ソロアーティストとしても活躍する加藤大悟(22)が『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』(監督・横井健司、全国順次公開中)で初映画主演を果たした。デビュー前は消防士を目指していた加藤の今の夢とは?(取材・文=平辻哲也)
『タクミくんシリーズ』は累計500万部を超える大人気ボーイズラブ小説。2007年に初映画化され、新たなキャストとストーリーで新シリーズをスタート。第1弾となる本作は、祠堂学院受験の日にタクミ(森下紫温)が初めてギイに出会ってからの2人のときめきの日々が描かれる。
デビュー以来、舞台を中心に活動してきた加藤にとって、初の映画にして初の主演作。「舞台とは全く違いました。舞台は間や体で見せることが多いのですが、映像ではショットを抜かれる。少し口角が上がるだけでも全然違うシーンに見えてしまうので、難しかった」と振り返る。
BLの世界に触れるのも初めてだったそうで、「濃密な時間を過ごさせていただきました。タクミくんシリーズは純粋な愛の物語なので、それをどう表現するかは考えました。友情、家族愛、男女間の愛も変わらない。一括りだなと改めて思いました」
ギイは世界的な企業グループの御曹司というクールな少年だが、自身とは間逆の生い立ち、性格だという。
「ギイはめちゃくちゃかっこいい。なんでも完璧。勉強できて、お金持ちの子。僕は勉強もできないし、一般的な家庭に生まれたので、ギイには憧れます。自分もこういう人間になりたいなとは思ったので、役はつかみやすかったし、やりがいがありました」
加藤は愛知県出身の22歳。消防士をめざしていた5年前にスカウトを受けて、ご当地アイドルグループ・TOKAIスクールボーイズのオーディションに応募し、メンバー入りを果たした。
「僕はおばあちゃん子だったんです。実家から30秒のところに住んでいたので、よくおばあちゃんの家に遊びに行っていたんです。小6か中1の頃、おばあちゃんの家で新聞に消防士が火事で命を救いましたという記事を見て、人から『ありがとう』と言われる仕事につきたいと思ったんです」
一方、芸能界にはひそかな憧れもあった。小さい頃から歌うことが大好きで、音楽グループAAAのボーカル、西島隆弘の大ファンだった。
「この世界に飛び込めるなら、アーティストとして活動したい、と思っていました。今はマルチなものが求められてくる時代で、俳優もできて、アーティストもできるのは素敵だな、と。いろんなものが繋がって、自分にしかできない表現ができるのかなと思っています。今はエンターテインメントを通して、みなさんから、ありがとうと言ってもらえる。それはずっと隠し持っていた夢だったので、すごく充実しています」
今年5月にはセカンドライブ「PROLOGUE.B」を大阪、名古屋、東京で開催。自身の楽曲「0%」は映画『タクミくんシリーズ』の主題歌にも起用された。
「この曲は『タクミくんシリーズ』の出演決まる前に僕が作詞させていただいた楽曲です。僕の中では、いろんなことが繋がっている気がしますね。趣味は釣りなんですけども、海で水平線を見ながら、歌詞を書いたりもしています」
AAAの西島と並んで、憧れているのは俳優の菅田将暉。「菅田さんはマルチに活躍されていますよね。歌も歌い、俳優もされている。そういう方の歌は心に響くんです。僕も、菅田さんのように幅広く活動できたら。『タクミくんシリーズ』はみなさんの応援があれば、続くと思いますので、次回作もあれば、と思っています」とシリーズのロングヒットを願った。
□加藤大悟(かとう・だいご)2000年9月19日生まれ、愛知県出身。2018年にスカウトを受け、TOKAIスクールボーイズとして芸能デビュー。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage、ミュージカル『刀剣乱舞』、舞台『魔法使いの約束』などに出演。身長181cm。趣味は釣り。
スタイリスト:MASAYA
ヘアメイク:伊東真美