天然真鯛の小骨にこぶのような膨らみ 病気疑い調べると驚きの事実 “激レア”縁起物にネット驚愕

おいしく食べた魚の骨が、見たことがない形状をしていた。不安に思ってSNSに投稿すると、天然の真鯛などでまれに見つかる激レアの縁起物ということが明らかに。そんな驚きの投稿には4.4万件ものいいねが集まった。幸運を引き当てたみかん専門店のスタッフに聞いた。

真鯛から“激レア”縁起物…?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
真鯛から“激レア”縁起物…?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

ほしい人がいたら譲りたい

 おいしく食べた魚の骨が、見たことがない形状をしていた。不安に思ってSNSに投稿すると、天然の真鯛などでまれに見つかる激レアの縁起物ということが明らかに。そんな驚きの投稿には4.4万件ものいいねが集まった。幸運を引き当てたみかん専門店のスタッフに聞いた。

「知人が釣った大きな鯛をおいしくいただいたところ骨が変」。コメントと共に投稿された写真にはきれいな魚の骨が写っている。でも、なんだかちょっと違和感が…。よく見ると。小骨の1部分がこぶのように膨らんでいる???」

 投稿したのは、みかん専門店「のま果樹園」(愛媛・今治市)でSNSを担当しているスタッフ。普段はおいしいみかんの情報を発信しているほか、「愛媛にはない地下鉄が社内にはあるんだぜ?」とみかんを運ぶ機械が動く工場内の様子を動画で公開するなど、PRに務めている。

 この日投稿したのは、みかんではなく、「真鯛の骨」。釣り好きの友人がくれた約51センチの真鯛を「暑い季節になっても新鮮な鯛をおいしく食べるには鍋!」と鍋用の切り身と、刺身用に分けておいしく完食。大満足し残った骨に目をやると、特徴的な形に気が付いた。

「ビックリして病気などではないかすぐに検索しました」という投稿者。調べてみると、めったにお目にかかれない「鳴門骨(なるとほね/なるとぼね)」と呼ばれる縁起物だったことが判明した。鳴門骨は、海峡の激流に逆らって泳ぐ中で疲労骨折し、再生と骨折を繰り返した個体のみが持つという。

 鳴門骨を持つ個体は外見では判断できず、希少だと知った。投稿者は「ツイッターでギスギスしたものを目にする機会も多く、企業アカウントとして相応しいかどうかも度外視して『これくらいゆるい内容が持ち味なのになあ』みたいな気持ちで投稿しました」と経緯を明かしてくれた。

 写真を目にした人からは「すごい! 貴重な物見せていただきありがとうございます」など感謝のほか、「私も食べ鯛」という心の声がも。また激流を生き抜いた真鯛に「骨折しても必死で生きてきた証と思ったら、涙出て来る」などの反応もあった。「鳴門骨」の存在を知っていた人からは「荒波の中で生きてた猛者の証拠」「潮流の激しい海流にもまれて、骨折しても回復して生き残った個体」「めちゃくちゃおいしい証拠」という声も集まった。

 投稿者は「鳴門骨をご存知の方が多いことにびっくりしました。骨折しても頑張って生きてきた鯛をねぎらうようなコメントも多くほっこりしました。さらに印象的だったのは『コメント欄を見て勉強になった』『ツイッターは学びがある』というような反響が多かったことです。SNSでの誹謗中傷が取りざたされることも多いですが、こういった学びやコメントのやりとりなど、久々にTwitterの醍醐味を感じることができて楽しかったです。本業とは全く関係のない内容ではありましたが」と笑った。

 珍しい骨に反応している人が多かった中、「食べ方がキレイ」「食後の骨とは思えないキレイさよ」と投稿者の魚の食べ方を称賛する声も多くあった。縁起物の鳴門骨。釣った友人に伝えると「鳴門骨とは知らなかったけれど、『3匹に1匹は見るよ』」と幸運の持ち主だったよう。投稿者は「せっかくちょっとバズったこともあり捨てることはできないですね。笑。どなたか興味のある方がほしがって下さるならお譲りしようかなと思っています」と教えてくれた。

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