グラドルの水着撮影会、中止のワケは? 埼玉県が回答「主催者側にコントロールが期待できない」
埼玉県の県営公園で2018年から行われていたグラビアアイドルの水着撮影会をめぐり、日本共産党の埼玉県議会議員団が8日、中止を求める申し入れを行った。これを受け、撮影会の中止が相次いでいる。どのような経緯で撮影会の許可と中止の判断がなされたのか。埼玉県と指定管理者の公益財団法人埼玉県公園緑地協会に見解を聞いた。
2018年から23年までの間に120回開催
埼玉県の県営公園で2018年から行われていたグラビアアイドルの水着撮影会をめぐり、日本共産党の埼玉県議会議員団が8日、中止を求める申し入れを行った。これを受け、撮影会の中止が相次いでいる。どのような経緯で撮影会の許可と中止の判断がなされたのか。埼玉県と指定管理者の公益財団法人埼玉県公園緑地協会に見解を聞いた。
共産党埼玉県議団のホームページによると、同日、日本共産党埼玉県委員会ジェンダー平等委員会と日本共産党埼玉県議会議員団が県営のしらこばと水上公園における「水着撮影会」の中止を県に申し入れ。一連の撮影会について「明らかに『性の商品化』を目的とした興業」「未成年も出演しているという情報もあります。都市公園の目的にふさわしいものとは到底考えられません」と追及している。
これを受け、今週末から同場所で順次開催予定だった撮影会は相次いで中止に。ネット上では出演予定だったグラビアアイドルや関係者からの怒りや嘆きの声が上がっている。
そもそも、どういう経緯で撮影会の許可がなされ、今回却下される運びとなったのか。埼玉県都市整備部公園スタジアム課の担当者は、ENCOUNTの取材に「水着撮影会は18年から23年までの間に120回開催されています。撮影会にあたっては露出度の高い水着の着用禁止や過激なポーズを禁止するなどの許可条件を提示してきたが、過去のイベントで条件に反する撮影行為があった。主催者側にコントロールが期待できないということで今回中止の判断に至りました」と説明。
指定管理者として県から出資を受けている埼玉県公園緑地協会の担当者は「水着撮影会が開催されるようになったきっかけは分からないが、水着とプールということで利用目的が合致し、夏季以外の施設の利活用という面でも妥当性があった。許可条件としては公序良俗に反しないことを定めておりました」とし、今回中止に至った経緯として「共産党県議団の申し入れ以前の5月末に一般県民の方からメールで『モデルの中に18歳未満や中学生がいる』『過激なポーズを取っている』という問い合わせがあり、参加者の方の特定をしておりました。その中で、モデル本人のSNS投稿から中学生ということが判明し、撮影許可に抵触していること、主催者側にもコントロールが難しいということから、中止を検討しておりました」と明かした。
また、今後については「成人、未成年問わず水着の撮影会は一律でお断りする方向です」としている。