若者ほど「会わない恋愛」を徹底 コロナ禍の恋愛調査で見えた新しいカタチ

株式会社Parasolが運営する未婚男女のマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」は、 4月25日、 26日にマッチングアプリ「Dine(ダイン)」に登録する未婚男女2595人(男性1917人、 女性678人)を対象に、 「コロナ禍の恋愛事情」について調査を行った。

コロナ禍で恋愛事情にも変化が(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
コロナ禍で恋愛事情にも変化が(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

出会う前に「ビデオ通話や電話」を使って相手を知ることが主流になりつつある

 株式会社Parasolが運営する未婚男女のマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」は、 4月25日、 26日にマッチングアプリ「Dine(ダイン)」に登録する未婚男女2595人(男性1917人、 女性678人)を対象に、 「コロナ禍の恋愛事情」について調査を行った。

「新型コロナウイルスの影響で、 恋人を探す上で重視するポイントは変わったか」を調査したところ、 男性の「14%」、 女性の「23%」が「変わった」と回答。

 また、「変わった」と回答した男女に、 追加質問として「恋人を探す上で重視するポイントがどのように変化したか」を調査したところ、 男女ともに「倫理観重視」と回答した人が最も多かった。 コロナ前は「外見」という選択肢も多くみられたようだが、 コロナ禍では、「中身」を重視する傾向にあることが分かった。

【データ提供元:dine】
【データ提供元:dine】

 コロナ禍は「相手の見極め」がより慎重になり、「外出自粛期間中、 マッチングアプリを使って、 どのように恋人を探したいか」を調査したところ、 全体の約4割となる「44%」の男女が「まずは会う前にビデオ通話・電話をしたい」と回答した。 また、 その割合を見ると、 男性が「46%」、 女性が「39%」と、 男性のほうが多い傾向にあった。

 コロナ禍では、 「リアルな場で会う」ことが困難。 知り合ったばかりの相手に対しては、 最初のデートや会話を「ビデオ通話や電話」にすることで、 「本当に会いたい相手なのか?」と見極めているようだ。 リアルな場で会う前に、 ビデオ通話や電話を重ね、 そこで互いに好意を抱いたら、 実際に会う。 その方が、 「相手と付き合う確率が格段に高くなる」 という声もあがっているという。

 また、 女性のほうが「テキストでのやりとり」を好む傾向があることも分かった。 その理由を女性に聞いてみると、 「ビデオ通話だと家にいるのにメイクしなければいけないのが面倒なので、 テキストでのやりとりのほうが気軽」との回答が多く、 マッチングアプリなどで初めて出会った相手とは、 ビデオ通話する前に、 「ある程度、 テキストメッセージのやりとりをしたい」、 という回答もあった。

 若い世代の方が「コロナに関する危機意識が低い」という報道もある中、 恋愛についての調査では、 若い人ほど、 接触しない恋愛、 つまりは「会わない恋愛」を徹底していることも判明した。

 この結果がでた理由として、 大きく2つのことが考えられる。

 まず1つ目は、 若い世代のほうがオンラインでのコミュニケーションに慣れていること。 「Zoom」や「LINE」のビデオ通話などのITツールを使いこなしているため、 オンラインでの恋愛に抵抗が少ない。

 2つ目は、 恋愛に関する価値観の違い。 年齢が上の世代ほど、 自然発生的な出会いに憧れ、 オンラインで出会うことに対して、 抵抗がある人が一定数存在している。 そのため、 「実際に会わずに恋愛をするなんて難しい」と思っている方も多いとか。 一方で、 若い世代のほうが、 恋愛に対して合理的。 「会う前に相手のことを知ることができれば、 会ってから失敗するリスクが減る」という考え方の人が多く、 このような結果となった。

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