EXILE NAOTOが見せる俳優としての顔「役柄と自分の重なる瞬間を作りあげられた瞬間が楽しい」
EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー・EXILE NAOTO(以下、NAOTO)がフジテレビ系『もう一度パパと呼ばれる日』(6月6日スタート、火曜深夜24時25分/関東ローカル)で主演を務める。そんなNAOTOに役作りや俳優としての活動について聞いた。
NAOTOはフジテレビ地上波ドラマ初主演
EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー・EXILE NAOTO(以下、NAOTO)がフジテレビ系『もう一度パパと呼ばれる日』(6月6日スタート、火曜深夜24時25分/関東ローカル)で主演を務める。そんなNAOTOに役作りや俳優としての活動について聞いた。(取材・文=水谷賀奈子)
今回、NAOTOはフジテレビ地上波ドラマでは初主演となる。
「フジテレビのドラマには過去にも出させていただいたのですが、主演は初めてなので、うれしいです。光栄なお話をいただけたという気持ちでした」
そんなNAOTOが演じるのは、2人の子を持つシングルファザー。日々の撮影で距離を縮めるうちに、子役の2人のことを守りたくなる存在に思えてきたようだ。
「普段から子どもと接する機会はありましたし、兄弟や友人がどんな風に自分の子どもに接しているのかを思い出しながら演じています。もともとすごく漫画が好きだったので、2人との話は盛り上がりました。あとは、『どんな音楽を聞いてるの?』って。僕らの名前は出てこなかったんですけどね(笑)」
自身が演じる三倉健二という人物を“不器用なりに頑張る人”と分析する。
「不器用で真っすぐで、『一度思ったらこう』という考え方の人ですね。病気を患った前後で性格は変わらないとはいえ、1日1日への向き合い方は違っているんだろうなと思います。毎日への向き合い方が誰よりも濃いのかなと思いました。健二と自分を比べて、毎日大切に生きていられているかなど考えさせられました」
また、前向性健忘症という病気を患ったという役どころ。目を覚ますと前日までの記憶がなく、毎朝同じ言葉を発するというシーンも演じた。
「資料を頂いて、同じ病気の人がどんな生活をされているのかを学ばせていただきました。動画を見たときには、その方々が病気だとは見えないくらい明るくて、一言会話しても分からないなと感じました。それでも『記憶がないということは、自分や感情がないってことなんです』というお話は印象に残っています。今の自分では想像しても計り知れないんですけど、明日になったらすべてを忘れているという恐怖や不安を考えさせられました。責任のある役にチャレンジさせてもらっていますが、変に自分の感情で脚色することは考えていません」
そんなNAOTOが「もう一度したいこと」はキューバ旅行とのこと。「何年か前にプライベートで行ったんですけど、めちゃくちゃ楽しかったので、もう1度行きたいと思っています。そのときは、古い街並みが残ったままのキューバを見ておこうと思って行きました。モヒート発祥のお店があって、音楽家もいて、みんな踊って、最高の空間でした」と笑顔を見せた。
普段は、EXILEおよび三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして活動するNAOTOだが、1人の俳優として、ドラマに加え、映画や舞台にも多数出演している。
「自分じゃない人になりきるっていう不思議な職業だと思っています。役柄としての言動のはずが、いつしか本当に自分の感情になったり、自分と重なる瞬間をスタッフの皆さんと作りあげられた瞬間が楽しいなと思います。せりふを覚えるのは、単純に暗記として覚えるとすぐに忘れてしまうので、シーンを想像したり、動きながら覚えています。振りを覚えるのとちょっと似ているところもありますね」
同局の地上波初主演にして、病気を患う父親という難しい役どころ。NAOTOは、「1日を大切に生きるということを感じてもらいたいです。病気を患って不器用ながらも父になっていく男の奮闘する姿を見て、勇気を受け取っていただければと思います」と思いを込めた。