整形に300万円、減量15キロで壮絶過去と決別 一変した男性の目「180度扱いが変わりました」
整形で人生が変わった――。これまで「オブスキャラ」として生きてきたが、数々のつらい経験をバネに一念発起。美容整形とダイエットを決断し、実行した女性がいる。顔や鼻、胸など整形にかけた費用は、歯列矯正を除いて約300万円。減量はマイナス15キロに成功し、「人の印象は9割見た目で決まる」という信念を発信している。20代前半の女性会社員の、自分磨きに懸ける生き方に迫った。
頬顎下の脂肪吸引、目頭切開、豊胸…ダイエットはマイナス15キロ
整形で人生が変わった――。これまで「オブスキャラ」として生きてきたが、数々のつらい経験をバネに一念発起。美容整形とダイエットを決断し、実行した女性がいる。顔や鼻、胸など整形にかけた費用は、歯列矯正を除いて約300万円。減量はマイナス15キロに成功し、「人の印象は9割見た目で決まる」という信念を発信している。20代前半の女性会社員の、自分磨きに懸ける生き方に迫った。(取材・文=吉原知也)
女性はOL生活を送りながら、「いちごひめ@new美容垢」(@ichigohime_111)として、ツイッターで自身の体験や美容整形などに関する情報発信を行っている。
これまで施した整形の内容。「丸顔だったので顔まわりをスッキリさせるため、頬顎下の脂肪吸引、目元の印象をはっきりさせたくて二重埋没と目頭を切開し、鼻が低く丸かったので、高さを出して鼻先を伸ばし、胸がなかったので豊胸してA→Fカップに。歯列矯正とその他定期的に(顔の皮膚を引き上げる)糸リフトやヒアルロン酸などのプチ整形をしています」と説明する。
そもそもなぜ、自らの容姿や体型に、大きく手を入れることを決めたのか。
女性は上京して就職してから、会社の同期や友達との遊び、若者が集まる場に加えて、合コンなど出会いの場に参加する機会が増えていった。一方で、「一緒に参加していた美人な女の子たちと私とでは、同じ学歴で同じ会社に勤めていても、話せる異性のレベルの差や、男女共に反応や態度が全く違うことに気づきました」という。「顔では通用しないので、女友達の中では笑いをとるオブスキャラとして生きてきましたが、それは理想の自分ではなかったです」と振り返る。
異性から道端でナンパされて断ると、「ブス! 調子のんな!」と言われたり、出会いの場で好みの異性に話しかけると、腕を払われたことも。「ハイスペックな男性たちとの合コンでは、かわいくないからという理由で私だけ二次会に呼ばれなかったこともありました」。やっとできた彼氏には浮気され、「なんで俺が浮気するか分かる? 俺とお前のレベルが見合ってないからだよ、女磨きがんばれ~」とフラれたこともあるという。
これらの苦い経験から、女性はある結論に達する。「当時の彼氏にはいっぱい尽くしましたが、結局容姿が好みじゃないと私の中身まで見てもらえなかった。どうすれば女友達からも、異性からもばかにされず、1人の女性として対等に見てもらえるんだろう? と考えた結果、誰よりもきれいになって、一目置かれる存在になることだと思いました」。こうして、美容整形とダイエットに取り組む決心をした。まずはダイエットで体重を落とし、その後、1年間かけて数種類の整形手術を受け、“生まれ変わり”に成功した。
こうした中で、外見の印象を重視するようになった。「私が『人の印象は9割見た目で決まる』と言っているのは、私自身が美容整形をして、改めて痛感しているからです。ダイエットと整形をして容姿が変わっていくうちに、明らかに周りの反応が変わっていきました。同じ人間なのにですよ。同性からもてあそばれることがなくなり、『かわいい、きれい』と憧れの対象と言えるような存在になることができました。異性に関しては『世の中にこんなに優しい男がいたの!?』って思うほど、180度扱いが変わりました。容姿でシャットアウトされていたようなハイスペック層の男性すらも、向こうからアプローチしてくるようになりました」。まさに人生が一変した。
自信が付いて積極的な性格に 「あのときに戻りたくないという強い思い」
そして、人生経験が広がり、すてきな彼氏もできるようになった。「第一印象の容姿が相手にとってよく見えると、容姿を入口に、いろんな人が中身まで見てくれるようになったんです。これは自分にとってかなりチャンスが広がりました。男女共に、いろんな人と対等に話せるようになって、自分の考えも知ってもらえるようになる。私の中身を褒めて愛してくれるすてきな彼もできました。それに努力して自信が付いたことで、積極的な性格になったことも大きいと思います。自分を好きになると、恋愛に限らず、仕事もプライベートも全部がうまくいくようになったんです」と実感を込める。
ここまでして整形をする理由。「私は、整形はいろんな人に中身を見てもらうための入口作り、そして自分を好きになるために続けています」とあらためて強調する。
ダイエットは「整形にお金をかけられるように、なるべく費用を使わない」をテーマに、脂質などを減らす食事改善と、毎日のウオーキングなどの運動に注力。2か月でマイナス15キロを実現させた。その結果、「ダントツで1番見た目が変わった」。女性は身長174センチ。現在も食事習慣に気を付けながら、スリムな体型を維持している。自分磨きにどう向き合っているのか。「あか抜けるために、整形、歯列矯正、その他美容にたくさんお金をかけてきましたが、ダイエットだけは唯一無料で、自分の決意次第で変われます。それにダイエットと美容を努力していると、落ち込んでるときでも鏡を見れば『スタイルいいし、かわいいからいいや』ってなるんです。昔は鏡を見ても『自分はこんな見た目だから』って諦めていました。あのときに戻りたくないという強い思いと、生きるモチベーションのために努力しています」と明かす。
一方で、美容整形は失敗やトラブルが指摘されることが多い。10代の美容整形は避けるべきという議論もある。美容整形を数年間続けているからこそ話せる、注意点と啓発メッセージがあるという。
「整形は成功すればいいのですが、失敗やトラブルと隣り合わせです。費用面で、修正代が元の整形代以上にかかってしまうことや、感染症のリスクもあります。そうなったときに最後まで親身になって対応してくれるクリニックなのか、ということまで徹底的にリサーチしてから整形をすることが大事だと思います」としている。